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「国民健康・栄養調査(喫煙について)」 厚生労働省

厚生労働省が発表しました平成20年の「国民健康・栄養調査」結果によりま
すと、現在習慣的に喫煙している人の割合は、男性36.8%、女性9.1%で、平成
15年以降男女とも減少しています。
 このうち、20歳未満で喫煙を開始した者の割合は、男性29.1%、女性16.5%
であり、こちらも平成15年に比べ男女とも減少しています。
 また、禁煙したいと思っている人は、男性28.5%、女性37.4%でした。
 1日に21本以上吸う人の割合は、男性25.3%、女性9.2%でした。

 なお、「たばこを吸うと病気にかかりやすくなる」と回答した人の割合は、
平成15年に比べ心臓病、脳卒中、肺気腫、歯周病で増加していましたが、その
割合の上位は、肺がん87.5%、妊娠への影響83.5%、咽頭がん65.9%、気管支
炎65.1%、肺気腫63.4%、ぜんそく62.8%、脳卒中50.9%、心臓病50.7%で、
歯周病は、40.4%でした。
 この調査は、昨年11月に実施したものです。

次々と道民会議メンバー盾贈呈行われる鈴木豊氏・三國清三氏に道民会議メンバー盾が贈られる~

平成21年11月14日(土曜日)食べるよろこび 生きるよろこび~
認知症と食支援~と題した道民公開シンポジウムにおいて講演され
た北海道岩見沢市出身で2004年(株)キユーピ代表取締役社長に就
任した鈴木豊氏に、講演後道民会議メンバー盾が富野会長より贈呈
された。鈴木氏は、食のバランス・食の楽しさ・食のコミュニケー
ションが大切であるとシンポジウムで講演し、今後も道民会議メンバー
として道民の歯の健康に協力したいと述べた。
 さらに平成21年11月16日(月曜日)JRタワーでの三國フェアー開催
のなか、料理家の三國清三氏にも道民会議メンバー盾が富野会長
より贈呈された。三國氏は本年度2月のシンポジウムにおいて講演
され、贈呈式では道民会議メンバーとして今後さらに協力できるこ
とは、協力したいと話した。

暖冬です。

 今年は、暖冬です。昨日は、雨が降りました。このまま過ごしやすければ良いと思っていたら、本日に医院の暖房が切れてしまい、一気に寒くなりました。午後の診療開始から午後5時30分まで寒い!寒い!
 かぜに気をつけましょう。

「ボージョレ・ヌーヴォー、解禁!」

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11月19日は、お待ちかねのボージョレ・ヌーヴォーの解禁日です。独特の
フルーティーさとスリリングな若々しさが身上のボージョレ・ヌーヴォーは、
今年のワインの味見を兼ねて、みんなで楽しむ気軽なお酒。細かいことは気に
せずに、ご家族やお友だちとワイワイ騒ぎながら、楽しいひとときをお過ごし
ください。

 一方、新酒ワインの場合、葡萄の品質の善し悪しに単純に依存するだけに、
美味しい酒とまずい酒の差がハッキリでます。人手をかけて熟成したビンテー
ジワインと違って、作柄の悪い時は、ボージョレ・ヌーヴォーに懲りる可能性
も無きにしもあらず。
コラムニスト 鈴木 百合子

☆ 続きはこちらからご覧いただけます。
http://www.gcdental.co.jp/column/vol172.html?utm_id=091118

伝えていきたい暮しの知恵

なんとなく風が冷たくなって、急に寒くなってきたと思ったら、もうすぐ立冬。今年は11月7日です。自動販売機の模様替えが始まるのも今の時期。最高気温が20度未満、最低気温は13度前後になるころに、「コールド」から「ホット」への切り替え作業を始めるそうです。

  11月は一年でもっとも気温の下がり方が大きい月。札幌ではすっかり雪景色になったそうですね。東京や鹿児島では、月初めの最低気温は12度から14度くらいですが、月末には7度から8度くらいまで下がります。
 皆様、ご体調にはくれぐれもお気を付けてください。

  収穫した食物を太陽の下で、乾燥した空気にあてる「天日干し」も、本格的なシーズンを迎えます。空気が乾燥しているので、初心者が挑戦するにはこの時期が最高です。

  代表的な天日干し食品は、干し芋、干し柿、干し椎茸、サカナの開きなどでしょうか。傷みやすい生魚も、二枚に開いて干物にすれば、日持ちがよくなり、アミノ酸が増えて旨みを増します。

  「魚を開くなんてとんでもない!」というブキッチョさんは、最初から、魚屋さんに「二枚おろし」とお願いすればOKです。干し芋は、さつま芋をふかしてから、天日干し。天日干しすることで甘味が増し、寒風にあてると、さらに糖度を増します。干し芋についている白い粉は糖分ですから、ご心配なく。

  料理家の辰巳浜子さんは、辰巳芳子さんのお母様ですが、裕福な家だったにもかかわらず、なるべく季節のもの・地場のものを食べること、旬を大事にすること、安価な食材を工夫して美味しくいただくことを、娘の芳子さんに繰り返し教えられたそう。その厳しい躾は、ガスや水の使い方にも及びます。

  現在、10億人以上が栄養失調状態にあり、6人に1人が必要な栄養をとれないそうです。しかし、世界で生産される穀物は 23 億トン。実はこれだけで、世界人口68億人が必要な量の倍近くあるのです。

 その貴重な農産物を大量に輸入して大量に廃棄している国は、残念なことに私たちの国、日本です。日本食糧農業機関の資料では、わずか1億人の日本人が輸入した量の約 40%の1年に2,300 万トンの食品は、家庭や食品流通の中で捨てられているとか。

 この頃は一年中、生鮮食品が出まわっていますが、食品の保存技術や資源を節約する技術は、ほんとうは私たちが途絶えさせてはいけない暮しの知恵。私も知らないことが多いので、心して暮らしてきたいと思います。

 「肥満」 

味覚の秋 と言いつつ体重を気にされている方も多いと思います。
肥満と聞くとお腹の脂肪をどうにかしたいと思いがち。しかし男性で15~20%、
女性で20~25%の体脂肪が人体には必要であり、そこから免疫に関係した物質や
生活習慣病を予防する物質が分泌されることで人体にとっての重要な機能を果た
しています。

 よく肥満はBMI指数で表現されますが、同じ体重でも脂肪量が多い場合と逆
に筋肉量が多い場合でも同じ値になってしまうので、この辺は指数を鵜呑みにし
ないよう注意すべきです。

 最近は太ってもいないのに、体重をことさら気にして「朝食を抜く」人が増え
ているそうです。体脂肪率が男性で5%、女性で8%以下になると摂食障害や骨粗
しょう症になり易く、最悪の場合は寝たきり状態になってしまう可能性もあると
のことです。

 やはりバランスの取れた食生活が基本であり、その元となる「口腔の健康」が
欠かせないのは言うまでもありません。

ヒグマに注意しましょう。

今年は、ヒグマが特に多く出没しています。山林に入る際は、十分に注意しましょう。
・ゴミは持ち帰る
・音を出しながら歩く
・薄く暗い時間帯を避けて、複数で行動する
・遠くに熊を見つけたら、落ち着いてその場を離れる
・熊がこちらに気づいたら、熊の移動方向を確かめながら、静かに立ち去る
 ヒグマの出没状況等をまとめたチラシ「クマップ」を配布
   こうほう旭川市民 2009.10

ちなみにキタキツネは、私の住んでいる所に出没します。

「御匙餐(おさじさん)」の後日談

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鈴なりの柿の実が青く高い空に映えて、すっかり秋らしくなりました。
  今回は、「一流シェフが考案した『流動食で作ったフルコース』のランチパーティー」について、皆様からいただいたご質問を中心にお話しします。

  まず、メニューは、トマトのジュレ、雲丹と卵のスクランブル、つまみゆばのクーリ、帆立貝・小海老・ほうれん草のフラン、4種の有機野菜のピューレ、押し麦のリゾット、シャラン鴨のリエット、桃のクレメダンジェ、ハーブティー。

  メニューの中で参加者に特に人気があったのは、1位:野菜のピューレ、2位:雲丹と卵のスクランブル、3位:トマトのジュレ、次点:帆立貝・小海老・ほうれん草のフラン。

  シェフの選んだ有機野菜はもともと味が濃いのでしょうが、煮詰めることで一つ一つの野菜の味の特徴が強まったのでしょう。
  流動食が怖いのは、形や色がシンプルなだけに、ごまかしがきかないところ。素材の善し悪し、調理法のちょっとした差が、美味しさや不味さを倍増するのです。

  特に、抗がん剤の副作用などで流動食をとる機会の多いがん患者さんの反応は鋭くて、「医療現場の『食』は人間の尊厳の問題」と喝破しました。
  「食べ物の持つエネルギーとともに作った人の温かい思いまで体のなかに入るような感覚。手術のあとにお祝いの意味をこめて、こういう食事を一口だけ食べられたら、病気と闘う気力が湧くよね」と笑い合い、別のお一人は、「御匙餐(おさじさん)」という素敵な名前をつけてくれました。

  一方、保健所勤務の歯科の先生は、「高いレベルの嚥下食が必要な人は、さらに細かく個別の注意が必要になる」と指摘され、もうお一人の先生は、「病気や手術の経緯で必要な場合、流動食を使うのはできるだけ一時的に」と助言されていました。

  今回は、医療関係者、がん患者、介護関係者、マスコミ関係者の計30名に集まっていただきました。

  普段は接する機会のないさまざまな立場の医療職や患者さんが同じ食事を味わい、お互いの表情を見ながら、流動食について、それぞれの情報や思いなどを心を開いて喋り合う食卓。

  とても初対面同志とは思えない楽しげな笑い声があちこちで響く食事の風景を見ながら、年齢を重ねても、健康に問題がある時にも、食事の楽しみを諦めずに済むよう、そして、よりよく生きるために、和やかにこういう情報交換をする機会があるように……と心から願うひとときでした。

コラムニスト 鈴木 百合子

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