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家族を在宅で看取るための多職種連携とは

家族を在宅で看取るためには―。「白十字在宅ボランティアの会」がこのほど東京都内で開いた「この町で健やかに暮らし、安心して逝くために」と題したシンポジウムでは、1人の患者と、その患者を支えた在宅診療所のソーシャルワーカー、薬剤師、訪問看護ステーションの看護師が、在宅で家族を看取るために必要な方策などを語った。
 在宅でがんの妻を看取った三宅秀人氏は、患者を支えるチームが心を開いた連携をスムーズに進めるためには、患者の家族として、患者がしてほしいと思われることを、患者を支える医療職にどう伝えていけばよいかが大切と語った。
 在宅医療を担う「フジモト新宿クリニック」でソーシャルワーカーを務める藤本紹代氏は、在宅医療を行う際の基本的な相談支援の体制として、まずは家族の状況や患者の病歴、介護保険などの活用状況、患者と家族の希望などについて話を聞き、情報を収集することを挙げた。その上で、「(患者の)つらい状況が何であるかをたどっていくこと、少しでもその状況を軽くする支援に今何が必要かということを考えていけたら」と述べた。
 白十字訪問看護ステーション看護師の奥坂喜美子氏は、「点滴をしているから無理だとか、痛みがあるから在宅では無理なんだと、最初から在宅(医療)を否定してほしくない」と述べた上で、最期は病院で迎えると決めるのではなく、在宅医療も可能ということを患者本人や家族が理解し、最期をどう迎えるかを決めてほしいと語った。

 続いて行われたパネルディスカッションでは、藤本氏が病院から在宅医療への移行について、病院にソーシャルワーカーや医療連携室があり、在宅医療につなげるということに慣れている場合などでは、うまくいくケースが多いと述べた。
 また、在宅医療に移行する際の退院前カンファレンスで、在宅医療を担う訪問看護師が知りたい情報は何か、といった会場からの質問に対し奥坂氏は、患者の病状や家族の中でキーパーソンになる人、患者や家族が在宅での療養をどう思っているのかという点などを挙げた。

「新型」ワクチン、年内に最大1700万本製造    高井医薬食品局長

新型インフルエンザワクチンの製造について、厚生労働省の高井康行
医薬食品局長は8日の衆院厚生労働委員会で「シミュレーションでは年末
までに1400万本から1700万本」と述べ、年内に最大で1700万本を製造で
きる見通しだとした。岡本充功氏(民主)の質問に答えた。
 ワクチンの製造開始時期について高井局長は「7月中旬以降、実際の
生産が開始できる見込み」と述べた。現時点の見通しとして、年内に
最大1700万本、来年2月までには2300万本から3000万本のワクチンが
製造可能とした。

「6つの『こ食』を止める『愛情力』」

以前、服部栄養専門学校校長の服部幸應さんのインタビューで、こんなお話を
伺いました。「『食育』というと農業体験や料理教室が浮かぶようですが、私が
思う『食育』は、安心で安全な食材を選ぶ『選食力』、家族団らんを通して躾を
身につける『食事作法』、グローバルな視点で判断する『地球の食を考えること』
の三つです」

 服部先生が食育に取組まれたきっかけは、「私の学園で新入生の食生活実態調
査をしたとき、朝食を食べていない生徒が15%もいたのです。これから栄養士や
調理師になろうという人間がこんなことでは……ということで、改善する努力を
続けましたが、向上したのはやっと6%。青年期になってからでは遅いようなの
です。それが、『食育』に関わろうと思ったきっかけです」。ちなみに、この状
況は他の学校でも同じです。


                      コラムニスト 鈴木 百合子

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http://www.gcdental.co.jp/column/vol164.html?utm_id=090708

出産育児一時金4万円引き上げで政令改正・政府

 政府は、19日、被用者保険者と被扶養者に支給される出産育児一時金を、今年10月から現行より4万円引き上げる内容を盛り込んだ健保法施行令の一部改正案を閣議決定、22日に公布した。国保の一時金は条例で定めるため、厚生労働相国保課は、4万円引き上げを規定した条例参考例を都道府県に示した。市町村国保は6月議会などで条例を改正することになる。

不参加理由のトップは「時間がない」-高齢者支援活動

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全国社会福祉協議会(全社協)はこのほど、冊子「生活支援サービスの充実・発展のために」を作成した。この中で公表された高齢者を支援する活動への参加意向などを問うアンケートの結果では、「参加していない・参加したくない理由」として、「仕事や家事が忙しく時間がない」が最も多く、これに「活動を始める方法が分からない」「時間が取れるのが不定期」が続いた。

 アンケートは、昨年の11月27、28日の両日にインターネットを通じて実施し、20歳以上の男女620人から回答を得た。回答者の93.5%は介護関連業務の未経験者だった。
 高齢者を支援する「支え合い活動」の経験については、29.0%に参加経験があり、男性の方が女性よりも多かった。
 また今後、活動について「参加したい・継続したい」と考えているのは74.0%で、20歳代と60歳以上の参加意向が特に強かった。
 参加したい活動としては、「相談・話し相手」が36.6%で最も多く、次いで「(安否確認、声掛けなどの)訪問活動」23.4%、「外出の手伝い」21.5%と続いた。一方、「家事の手伝い」は14.2%、「食事の提供」は9.8%で割合が低かった。
 活動に参加したいと思う動機は、「利用者の役に立てる」が61.9%で圧倒的に多く、以下は「持っている技術や経験が生かせる」27.6%、「一緒に活動する仲間ができる」25.3%、「地域を活性化できる」24.8%と続いている。
 一方、「参加していない・参加したくない」理由としては、「仕事や家事が忙しく時間がない」が39.7%と最多で、次いで「活動を始める方法が分からない」33.5%、「時間が取れるのが不定期」28.1%と続いている。

 厚生労働省では、今年度から市民参加型の「生活・介護支援サポーター養成事業」をスタートさせており、市町村が主体となって20時間程度の講義・実習を行いながら、高齢者への生活・介護支援サービスの担い手を養成していく。

脳を興奮させない 熟睡するためには

小林製薬(大阪市)が05年に実施した調査では、20~40代の会社員の86%が「睡眠時間が足りない」など睡眠に何らかの不満を感じている。
 忙しすぎる仕事に、長い通勤時間。多くの人が深夜までストレスから解放されず、睡眠不足に苦しめられているという。 
 眠れない原因として、生活上の問題と病気の2点に大別されている。まず、生活のどこに問題があるのかを分析する。 
               毎日新聞 2009.5.12

免疫異常 全身に症状

膠原病は免疫の異常で自分の体を攻撃し、あちこちに炎症が起きる病気の総称。いくつかの種類がある。
 SLEは発熱、だるさ、顔の赤み、筋肉や関節の痛み、腎臓や心臓の炎症など、全身に症状が出る。関節リウマチを除くと、膠原病の中心を占める。90%が女性で20~30歳代での発症が多い。
 体に負担がかかると悪化し、紫外線の刺激も引き金になる。原因は不明で国の特定疾患(難病)に指定されているため、医療費は軽減される。
               読売新聞 2009.4.30

手作りのお弁当は雨のランチタイムの強い味方!

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雨の日のランチタイムは外に出るのが億劫。外に行っても、今度は手頃な店がどこも混んでいたり……。そんな時、手作り弁当があれば、おいしくって、安くって、とっても合理的!お弁当は、ご自分の健康状態に合わせたオーダーメイドという意味でもお勧めです。
  でも、梅雨時から夏にかけては、お弁当をこれから始める人には危険な季節。そこで、料理研究家の友人に梅雨時のお弁当づくりのコツを聞きました。食中毒を防ぐ調理のコツは、きっちり下ごしらえをすることだそうです。

  まず、おかず。主菜となる肉類を買ってきたら、すぐに火を入れておくか、酒・塩・こしょうなどをふりかけて軽く下味を付け、半調理してから冷蔵もしくは冷凍します。魚なら、塩を振って水を切り、劣化するのを防ぎます。
  副菜も、茹でただけの食材や生野菜を詰めるのは厳禁です。腐敗の原因は水分ですから、根菜は油で揚げるか、十分汁気(しるけ)が飛ぶまでから煎りするか。

  ご飯は完全に冷ましてから弁当箱に詰めましょう。急ぐときは冷蔵庫に入れるのもいい方法。暑い日はすし飯にしたり、ゴマ塩やふりかけをご飯に振りかけて塩を効かせたりするのもいいですね。炊き込みご飯は傷みやすいので、夏場のお弁当に入れるのは止めましょう。

  常備しておけるお惣菜としては、ブタのかたまり肉やトリのモモ肉を、水と酒を同量にして煮たものを保存しておき、焼豚、焼き鳥、揚げ物などに。肉団子はボイルしてから冷凍し、使う時にはそのまま油で揚げるか、鍋で甘辛く煮付けます。
  ハンバーグは焼いてから冷凍します。手作りシュウマイも、お弁当用には野菜をたっぷり入れておけば、醒めてもふっくらしています。おむすびが好きな人は、焼おむすびにして、味噌や醤油でこんがりと焼き色をつけるのもおすすめです。

  そして、この時期のおばあちゃんの知恵といえば、梅干し!
  梅のクエン酸は、暑くて湿気の多い日本の夏バテ対策に効果的。消化を助け、疲労の原因になる乳酸の働きまで抑えてくれる優れものです。梅干しを一粒加えてご飯を炊くと、ご飯がすえてしまう時間が半日は違うそうです。自家製の梅酒でおかずを煮つめてもいいでしょう。

  持ち運びが重くなりますが、簡易保冷バッグや保冷シートをうまく使えば、サラダやディップも楽しめます。熱がこもらないアルミのお弁当箱も、この季節に向くお弁当箱です。昔ながらの竹や籐で編んだ篭(かご)に、心をこめて握ったおむすびだけ、というのもオシャレかもしれませんね。

コラムニスト 鈴木 百合子

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