この数年では最大の流行といわれた2004-2005年のシーズンは、やはり患者数が突出しています。また、2005-06年と2006-07年のシーズンを比べると、流行の規模は同程度ですが、2006-07シーズンの方が流行のピークが遅いことが分かります。こうした傾向は、国立感染症研究所などが発表している公のデータと概ね一致しています。
入院外(外来)のレセプトを、すべて家族(世帯)単位にまとめます。そして、インフルエンザのシーズンを11月~翌年3月として、同一世帯の中でシーズン最初にインフルエンザで医療機関を受診した人を特定します。その診療開始日と、ほかの家族構成員がインフルエンザで診察を受けた日との間隔を測定しました。
これで分かるのは、家庭内の誰かがインフルエンザで医療機関を受診したら、家族で次にかかった人は何日後に受診するのか、です。つまり、おおざっぱにいえば「インフルエンザは何日で家族にうつるか」が分かるはずです。
症研究所などが発表している公のデータと概ね一致しています