体調を崩しやすいこの時期など、寒さで免疫力が下がってしまうので、注意が必要です。その上、年末年始が近づいてくると気忙しくなって仕事も忙しくなり…といろんな意味でストレスが増えてきますね。そこで今回は、このストレスについて探ってみようと思います。
医療や看護介護現場に携わるスタッフの「ストレス」ってとっても多いと思います。どんな状況でも、冷静な判断力を要求される現場。質の良い看護、介護を提供するためには、日々勉強してゆく必要もあり、エネルギーも必要です。余裕ある心で常に患者さんに接してゆくためにも、いわゆる「ストレス」をうまく発散できるコツだったり、方法だったり、そんなものが身についたらきっといいでしょうね。
では、「ストレス」とはそもそも何でしょう。
これは「ストレッサー」と呼ばれる刺激が原因によって引き起こされる心と体の歪みです。
カナダの生理学者のセリエ博士が「ストレス」学説という形で発表してから広く使われるようになりました。
では、ストレスの原因ってそもそも何なのでしょう?ストレスは主に、
1. 騒音・温度・大気汚染などの物理的化学的ストレス。
2. 過労、病気、睡眠不足、栄養不足などの生理的ストレス。
3. 人間関係の葛藤、欲求不満、不安、緊張などの心理的・社会的ストレス。
この3つに大きくは分かれます。
結局、生きている限り、さまざまなものがストレスとなって私たちの体と心を刺激し続けていくということですね。
しかし、体にとってはストレスなのですから、このような刺激が体に生じるとこれを解消しようとして防御反応が働きます。でも、この防御反応が問題で、イライラして集中できない・疲れやすい・睡眠不足・食欲不振などが起きてしまいます。そして、これらの状態が続くことによって免疫力も下がり、病気にかかりやすくなってしまいます。
また、「ストレス」というと有害なものと捉われがちですが、適度なストレスがあることが、心地よい緊張をもたらしてくれたり、やる気を起こさせてくれたりして、次の行動のエネルギーになるのです。
なぜなら、人間は、困難な状況を乗り越えて成長してゆく能力が生まれつき備わっているからなのです。確かにそうだけれど、改めて考えてみると人間ってすごいんだなぁって感心します。