国土交通省所管の独立行政法人・国際観光振興機構(JNTO)がまとめた2006年
度の外国人観光客に関する調査によりますと、日本を訪れた動機(複数回答)の
1位は「ショッピング」。また、約半数は複数回訪れた経験のあるリピーターであ
ることがわかりました。
外国人旅行者のうち「観光客」に限った訪日動機の上位は、「ショッピング」
(34.8%)「伝統文化・歴史的施設」(32.4%)「温泉・リラックス」(32.1%)
「自然・景勝地」(28.5%)「日本人とその生活」(27.7%)「日本の食事」
(19.4%)」の順になり、「ショッピング」が前年度1位の「伝統文化・歴史的施
設」、2位の「温泉・リラックス」を抜いて初めて1位となりました。観光客の内、
リピーターが占める割合は、47.5%と約半数。初訪日者の比率が高いのは、中国
(88.4%)英国(80.9%)、フランス(66.0%)でリピーターの比率が高いのは、
香港(75.0%)台湾(68.5%)の順となっています。また、都道府県別訪問率は、
1位東京都(57.4%)2位大阪府(23.7%)、3位京都府(20.3%)。1位から9位ま
での顔ぶれは過去3年間変わっていません。アジアからの観光客は、「ショッピン
グ」、「温泉」への関心が高く、欧米からの観光客は「伝統文化」、「日本人と
その生活」への関心が高いことがわかりました。
なお、政府は2010年の訪日外国人客1千万人達成に向け、ビジット・ジャパン・
キャンペーンなど観光客誘致策を展開しており、06年度の訪日外国人客数は、前
年度比で約10%増加の約756万人でした。
*同調査は、2006年7月から2007年3月にかけて国内の主要空海港で実施した
外国人旅行者へのインタビュー(有効サンプル数:13,891)に基づくもの。