①体脂肪を減らして肥満防止
牛乳を飲んでいる人ほど体脂肪率が低い。タンパク質や脂質、ミネラル、カルシウム、ビタミンなど牛乳は含まれる栄養素の種類が多いので、食事の総カロリーを抑え、必要ない栄養を効率よくとることができる。
②病原菌に負けない体にする
牛乳に含まれるタンパク質(免疫グロブリンやラクトフェリン)、オリゴ糖には、細菌やウイルスが体内に侵入するのを防ぐ働きがある。また、病原菌と戦う抗体をつくったり、感染した細胞の増殖を防ぐなど、体の免疫力を高める
③丈夫な骨や歯をつくる
骨や歯を作るほか筋肉や神経を正常に機能させるカルシウムは、体内に吸収されにくい栄養素だが、牛乳にはカルシウム含有量が多いだけではなく、吸収率も良い
④血圧を下げ、血管を丈夫に
牛乳に含まれるタンパク質のガゼインから分解されてできるペプチドの中には、血圧を上げる酵素の活性を抑え、高血圧を防ぐものがある。また牛乳に含まれるタンパク質には、血管をしなやかにする効果がある
⑤コレステロールの吸収を抑える
コレステロールの取りすぎは生活習慣病の原因になる。牛乳のホエータンパク質には、血清コレステロールの吸収を抑制し、合成を阻害する働きがあり血流をスムーズにする
⑥不眠やイライラも和らげる
牛乳タンパク質に含まれるトリプトファンは、弱い催眠作用がある。イライラの原因のひとつは、カルシウム不足。神経の興奮を抑え、不安や緊張なども和らげる。イライラしたときや眠れない夜は、軽い運動をしてコップ1杯の牛乳が効果的
⑦大腸を活発にして便秘も解消
牛乳に含まれる乳糖は、腸内で乳酸や酢酸に変わる。これらは腸をよく刺激して働きを活発にし、便秘を防ぐ。また、オリゴ糖には、腸内のバランスを整えるビフィズス菌などを増やす働きがある
⑧美肌効果のあるビタミンたっぷり
牛乳に多く含まれるビタミンB2は皮膚や髪、つめなどの細胞再生を助ける。ニキビ、湿疹を防ぐ効果もある
牛乳を飲むとおなかがごろごろする
牛乳に含まれる乳糖を体内で分解するラクターゼという酵素が、成長するにつれて少なくなったり、働きが弱くなったりするため。少量ずつ飲んだり、温めてから飲むことをお勧めします。牛乳の代わりにチーズやヨーグルトを食べるのも効果的
道新ポケットブック 2007.2