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医師の喫煙率9%、診療科間で4倍超の差- ケアネット調査

医師の喫煙率は9%で、日本人全体の喫煙率23%を大きく下回っているとの調査結果を、ケアネット(東京都千代田区)がこのほど発表した。診療科別に見ると、最低の呼吸器科(3%)と、最高の麻酔科、整形外科(共に14%)とでは、4倍超の差があった。

 ケアネットは、小宮山洋子厚生労働相が記者会見でたばこ増税に言及したことを受けて、9月21-28日に同社サイトの会員医師を対象に、インターネット上で調査。4000人が回答した。

 それによると、医師の喫煙率は9%で、このほか「以前に喫煙していた」が34%、「喫煙したことがない」が57%だった。厚労省の「2009年国民健康・栄養調査結果」では、日本人全体の喫煙率は23%で、これを大きく下回った。

 診療科別に見ると、9%を下回ったのは、呼吸器科(3%)、神経内科(5%)、眼科(6%)、小児科と内科(共に8%)。一方、上回ったのは、麻酔科、整形外科(共に14%)、泌尿器科、脳神経外科、産婦人科(各13%)、精神・神経科と耳鼻咽喉科(共に12%)、外科(10%)だった。

乳幼児の肺炎起こすRSウイルス 患者数最多ペース 感染力強く重症化も

毎年冬に流行し、乳幼児の重い肺炎の原因となるRSウイルス感染症が今年は既に拡大傾向だ。全国約3千の小児科定点医療機関から報告される患者数は、今年は6月ごろから、データのある2004年以降で
最多ペースで推移していることが国立感染症研究所の21日までの分析で分かった。
              2011.9.21

Q 73歳女性です。おならに悩んでいます。毎日数十回、一日中出しています。場所に構わず出てしまいます。便は毎日出ます。食事はバランスよくとり、運動も週3回しています。どうしたら良いでしょうか。

<回答> 水島胃腸科クリニック(札幌市中央区)水島和雄さん
おならは一種の生理現象で、1日400~1500ミリ㍑出るといわれています。原因はいろいろな形で口から入ってくる空気が約80%、大腸の中で腸内細菌により発生するものが約20%です。口から空気をのみ込まないようにするには、まず食べ物を30回ほどかんでゆっくり食べることです。急いで食べると空気をのみ込み、げっぷやガスの原因となります。おしゃべりしながら食べるのも空気をのみ込む原因となりますので避けてください。緊張した時に唾をゴクンとのみ込む時がありますが、一緒に胃に入る空気の量もかなり多いので、唾が出たらティッシュなどに吐き出すようにしてください。炭酸飲料もガスのもととなるため極力避けてください。ガムをよくかむ人も、空気をのみ込みやすいので注意してください。
              2011.9.21

楽器の練習で口唇が…銀や銅でも感作は成立

2011年7月16日、17日に甲府市で開催された日本皮膚アレルギー接触皮膚炎学会で、第一クリニック皮膚科・アレルギー科(名古屋市中区)スキンサイエンスセンター長の杉浦真理子氏は、楽器による接触皮膚炎を2例報告した。トロンボーンとトランペットが原因で接触皮膚炎を発症した、いずれも10歳女児の症例だ。

「報告例が多い原因物質についての情報を頭に入れつつ、飲んでいる薬や仕事内容や趣味、定期的に通っている場所や日々の習慣について問診することが大切だ」と話す、第一クリニック皮膚科・アレルギー科の杉浦真理子氏。
 イオン化しやすく金属アレルギーのアレルゲンになりやすい物として、ニッケル、コバルト、金、水銀、クロムが知られている。だが、本症例のような銀や銅のケースはまれだ。そのため杉浦氏は、「パッチテストを行わなければ、原因を特定するのがとても難しい症例だった」と話す。

アリセプトのみの10年、「無駄ではない」

首都大学東京大学院の繁田雅弘教授はこのほど、日本認知症ケア学会の第12回学術大会でアルツハイマー型認知症治療薬をテーマに講演した。この中で繁田教授は、新薬が次々登場した欧米と異なり、10年間にわたり治療薬がアリセプト(エーザイ)に限られていた国内の状況を振り返り、「薬の選択に惑わされずに、どうやってその薬を最大限生かすかという技術を身に付けられたという意味では、決して無駄ではない10年だった」と述べた。

 国内のアルツハイマー型認知症治療薬は、1999年にアリセプトが発売され、今年に入り、アリセプトと同様、コリンエステラーゼ阻害薬であるレミニール(ヤンセンファーマ、武田薬品工業)、イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ(ノバルティスファーマ/小野薬品工業)や、これらとは異なる作用機序(NMDA受容体拮抗薬)を持つメマリー(第一三共)が相次いで発売された。

 このうち、レミニールについて繁田教授は、「従来のコリンエステラーゼ阻害薬で確認されている効果は、ほぼすべて確認できる」などと指摘し、「第一選択になる」との見解を示した。

 また、同薬とアリセプトとの違いについて、「短期間で比較すると非常にいい勝負だが、1年後になるとレミニールの方が優れるというデータがある」などと指摘。「認知機能や生活動作については、今まで以上に長期にわたって効果が期待できる」と述べた。一方で、副作用については、アリセプトと同様に消化器症状に関する副作用があり、頻度は同等か少し高いとする海外データを紹介した。
 さらに、徘徊や妄想といった行動・心理症状(BPSD)に対する効果について、「アリセプトは広くさまざまな症状に効く」と指摘。一方、レミニールは妄想や焦燥性興奮/攻撃性、異常運動行動など、「あつくなりやすい、あるいは行動が増えている人にふさわしい」とした。

 このほか、アルツハイマー型認知症治療薬で唯一の貼付薬であるイクセロンパッチ/リバスタッチパッチについては、投与が簡便で、服薬管理も容易であることや、嚥下に問題がある患者にも使用できることといったメリットを紹介。一方で、貼付剤特有の痒みなどの副作用について、「患者は家族や介護者にきちんと伝えられない可能性があるので、周りの理解が必要。赤くなっているならば、貼り替えるときにふき取ったり、ステロイドなどの塗り薬を使ったりする必要が出てくる」と述べた。

喫煙習慣は性差と体重増加の有無で補正後においてもメタボリックシンドロームのリスク因子

これまでの疫学研究では、喫煙習慣がメタボリックシンドロームの有病率を上昇させることが指摘されている。今回、イタリアPistoia、Spedali RiunitiのF. Tesi氏らは、性差および過去の体重増加の有無で補正した後でも、喫煙習慣とメタボリックシンドローム発症に関連があるか検討し、その結果をG. Seghieri氏が9月12~16日にポルトガル、リスボン市で開催された第47回欧州糖尿病学会(EASD)で報告した。

日本「運動不足」65% WHO、慢性疾患の原因に

世界保健機関(WHO)は14日、がんや糖尿病など慢性的な非伝染性疾患による死者に関する国別の統計を発表、日本は2008年の死者全体の約8割に当たる計90万8700人が非伝染性疾患による死者だった。15歳以上の約65%が、「運動不足」となっていることが要因とみられる。

 中国でも、同年の死者全体の8割を超える約800万人が非伝染性疾患により死亡。ただ、運動不足人口は3割にとどまっている。

 世界全体では、同年の死者全体の63%、3610万人が非伝染性疾患により死亡した。

 統計では、ジョギングなど適度な運動が1週間に30分未満といった基準に当てはまる場合に運動不足と定めている。WHOは運動不足に加え、喫煙習慣が非伝染性疾患の主な原因としている。

医療過誤で植物状態 5476万円支払い議会に提案 北海道・市立旭川病院

旭川市立旭川病院(青木秀俊院長)で昨年2月、酸素を体内に送るチューブを誤って食道に入れたため男性患者が植物状態になったとして、同市は6日、患者側に損害賠償として5476万円を支払う議案を市議会に提案した。

 同病院によると、手術後に麻酔から覚めた男性患者が呼吸不全に陥った際、医師がチューブを気管でなく誤って食道に挿入。約8分後、誤りに気付いて入れ直したが、患者の意識は戻らず、植物状態とされる遷延性意識障害となった。

 同病院の西野泰史事務局長は同日の市議会で「心からおわびするとともに、今後十分注意する」と陳謝した。
2011年9月7日 提供:毎日新聞社

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