記事一覧

手足口病が大流行、大きな発疹が特徴

この夏に大流行した、手足口病。国立感染症研究所によると、同疾患の小児科
定点報告数は最多で3万4216人(2011年7月11~17日)と、昨年同時期の3倍以上
でした。

 今年の手足口病の流行は、コクサッキーウイルスA6(CA6)という、例年とは
異なるタイプの原因ウイルスが過半数を占めています。通常、手足口病では高熱
が出ることはほとんどなく、四肢末端に発疹が現れますが、今年は、発症初期に
39℃近い高熱が生じ、例年よりも大きな発疹が広範囲に現れることが多いのが特
徴。このため、水痘やカポジ水痘様発疹症と診断されたケースもあったようです。

 流行は収束の気配を見せていますが、西日本では大分県や高知県などで依然報
告数が多く、東日本でも、青森県、山形県、岩手県などで現在も流行が続いてい
るので、注意が必要です。
日経メディカル2011年9月号「トレンドビュー」(転載)

「無理やり」でも笑って認知症予防を

「無理やり」にでも高齢者に笑ってもらうことで笑いの回数が増え、それが認知症の予防につながる可能性がある―。阪大大学院医学系研究科公衆衛生学の大平哲也准教授は、高齢者らを対象に行った笑いと健康に関する研究に基づいてこう提言している。

認知症の2割を占める、レビー小体型に注意

認知症の中で、アルツハイマー型認知症に次いで2番目に多く、認知症患者全体の20%を占めるとされるレビー小体型認知症。しかし、「頻度が高い割には一般
医の間でまだ認識が低いのが現状」と名古屋フォレストクリニック院長の河野和彦氏は警鐘を鳴らします。
レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies:DLB)は、(1)進行性で変動する認知機能の低下(2)具体的な内容のある幻視(3)パーキンソン症状─の3つが中心症状だ。最近では、認知症の中でアルツハイマー型認知症(Alzheimer’s disease:AD)に次いで2番目に多く、認知症患者全体の20%を占めるとされている。ただ、「頻度が高い割には一般医の間でまだ認識が低いのが現状だ」と河野氏は言う。

こんにゃくゼリーで窒息か 6歳男児、意識不明で搬送

新潟県柏崎市で5日、こんにゃくゼリーをのどに詰まらせて窒息したとみられる男児(6)が意識不明の状態で病院に運ばれていたことが9日、柏崎市消防本部への取材で分かった。その後の男児の容体は不明としている。

 同消防本部によると、5日午後5時15分ごろ、男児の意識がないと家族から119番があった。家族の説明では同4時50分ごろ、男児が自宅で倒れているのを発見。間もなくこんにゃくゼリーを吐き出したが、意識が戻らないため通報した。そばに容器があった。男児は救急隊の到着時、呼吸はしていた。

 消費者庁によると、こんにゃくゼリーを食べた子どもやお年寄りが窒息する事故は1994年以降、少なくとも54件発生し22人が死亡。消費者庁は昨年12月、ゼリーの弾力性を小さくするなどの安全基準をまとめメーカーに改善を求めている。

在宅ケアを育む会 講習会

ファイル 2242-1.doc

 参照にて講習会が開催されます。講師は、著名な白井先生ですので皆さん是非ご参加ください。懇親会もあります。

たん吸引、「介護本来の業務でない」-

厚生労働省の「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」の委員を務める平林勝政・国学院大法科大学院特任教授は8月2日、東京都内で講演し、6月に成立した改正社会福祉士及び介護福祉士法で、たん吸引などの医行為が介護福祉士の「介護」業務とされた点について、「介護職の本来業務ではなく、外付け(の業務)にすべきだった」と述べた。

手足口病、過去最多を更新- 感染研

手足口病の小児科定点医療機関当たりの患者報告数が、7月11-17日の週は10.97で、1982年の感染症発生動向調査の開始以来最多となった前週の9.72をさらに上回った。26日、国立感染症研究所感染症情報センターのまとめ(速報値)で分かった。

 手足口病の定点当たり報告数は、5月9-15日の週から10週連続で増加していて、前週からは1.25ポイント増えた。

 都道府県別に見ると、佐賀の39.65が最も多く、以下は福岡(37.15)、熊本(30.25)、兵庫(26.24)、愛媛(24.92)などと続き、西日本で多発している。

 手足口病は、乳幼児を中心に夏季に流行する疾患で、同センターは「例年7月中旬から下旬に掛けてピークになることが多い」と、引き続き注意を呼び掛けている。

介護職員のたん吸引、研修体系を了承- 厚労省検討会

厚生労働省の「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」(座長=大島伸一・国立長寿医療研究センター総長)は7月22日、介護職員がたん吸引などを実施するに当たり、事前に受講する研修のカリキュラム案を了承した。厚労省はこれに基づいて省令案を策定、8月中にパブリックコメントを募集した上で、9月にも公布する予定。
厚生労働省の「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」(7月22日、東京都内)
 一定の研修を受けた介護職員らがたん吸引などを行えるようになるこの制度は、6月に成立した改正社会福祉士及び介護福祉士法に盛り込まれており、来年度から施行される。
カリキュラム案によると、介護職員らが実施できるようになるのは、たん吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)と、経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養)。これらを実施するためには、講義とシミュレーターを使った演習から成る基本研修と、施設や在宅などの現場でたん吸引などのケアを行う実地研修の両方を受講する必要がある=図=。ケアの対象者や職員の業務の必要性に応じて研修内容は異なる。

 介護職員や既存の介護福祉士については、不特定多数の利用者を対象とする場合と、重度障害者など特定の利用者を対象とする場合に区別される。
 このうち、不特定多数の利用者を対象とする場合はさらに、▽たん吸引と経管栄養について、対象となるすべての行為を行う▽気管カニューレ内を除くたん吸引と、経鼻以外の経管栄養を行う―の2類型に分けられる。どちらの場合も、基本研修として50時間の講義と演習を受講した上で、それぞれの類型で必要な実地研修を受ける。修了後に都道府県の認定を受ければ、登録された事業者でたん吸引などを実施できる。
 一方、特定の利用者を対象とする場合は、重度訪問介護従事者養成研修と併せて20.5時間の基本研修と、その利用者に必要な行為についての実地研修を受ける。認定後は、その利用者に対してのみ、研修を受けた行為を実施できる。

過去ログ