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リハビリ「やる気が重要」 生理学研、サル実験で確認

やる気や意欲をつかさどる脳の領域が働かないとリハビリの効果も下がることを、生理学研究所(愛知県岡崎市)などのチームがサルの実験で確かめた。リハビリ効果を高めるには、意欲を持って取り組むのが重要だと裏付けられた形だ。

 注目したのは、やる気をつかさどる脳の「側坐核(そくざかく)」という領域。健康なサルを使った実験では、ここの活動を薬で止めても好物のイモを指でつまむことができた。ところが、脊髄(せきずい)損傷から回復途上のサルで側坐核の活動を止めると、治り始めていた手のまひが出てイモをつまめなくなった。脳を調べると、運動をつかさどる別の領域の活動が低くなっていた。

 これまで、側坐核の働きは運動の領域とは無関係と考えられてきた。今回、けがからの回復といった非常時には、一定のつながりがあると推測されたという。

 チームの西村幸男准教授は「もうひとがんばりしなければ運動できないような時に、側坐核の活動が必要になるのではないか。患者さんがリハビリをする時には、やる気を支える心のサポートが大切」と話す。研究成果は米科学誌サイエンスで2日、発表した。

「ディスラプティブ・イノベーション」は、国際医療福祉大学でも実現を目指す。

国際医療福祉大学がある栃木県には、医療機器産業が多い。毎年2月に、30社以上の企業に来てもらって、大学の教員や病院の医師が、シーズを発表してもらう機会を設けています。そこでマッチングが起きてくるのです。

 最近の事例は、嚥下障害のある患者さんが使うスプーン。嚥下障害の患者さんが食べられる1回の量は、約3g。言語聴覚科の教員が、3g以内であれば青いランプ、超えると赤いランプが付くスプーンを作った。それを企業が既に製品化しています。大学には、マッチングや特許取得の支援をするため、医工産学連携推進室も設置しました。

 それからやはり患者目線で診療ができる医師、それから国際的に通用する医師を養成したいという課題もあります。

 そのためには、医療技術や知識だけでなく、倫理教育、教養教育を充実させないといけない。最近聞いたのは、「心医」という言葉。有名大学の教授であろうと、地域の医師であろうと、「患者さんの心を癒す」。それが「心医」。

 調べてみたところ、東京女子医科大学の教授などをされ、心臓外科の世界的権威だった榊原仟先生は、「大医、中医、小医」という言葉を使っていた。「大医」は病気も患者の心も癒し、治せる。「中医」は病気は治せるけれど、患者の心は癒やせない。「小医」は病気も心も癒やせない。既に18歳まで教育を受けてきた学生たちに、教育の中で「医の心」を教えていくのは簡単なことではないですが、やはり何らかの形でやらないといけない。その中で、先輩が経験談を語って行くのは大事なことです。

高齢者でPTP誤飲相次ぐ - 1錠ずつ切り離しに注意喚起 消費者庁

消費者庁は16日、高齢者が内服薬などのPTP包装シートを誤飲した事故が多く見られるとして、PTP包装シートを1錠ずつ切り離さず、薬とそれ以外のものを分けて保管するよう注意喚起した。

 7月末までに消費者庁に寄せられた高齢者の誤飲事故は165件。年代別では75~79歳、80~84歳の事故が多く、製品別では内服薬などの包装を誤飲した事例が69件(41.8%)と最も多く、そのうち53件は、PTP包装シートを誤飲したことが明らかな事例だった。次いで洗剤・洗浄剤などが26件、部分入れ歯などが17件と、薬など高齢者の身近にあるものを誤飲する事故が多いことがうかがえた。

 具体的には、夕食後に内服薬をPTP包装シートのまま誤飲し、飲み込むときに喉の違和感があり来院。食道にPTP包装シートと思われる異物があり、内視鏡で除去、経過観察のために入院した。

 また、別の事例では、朝食後に家族が切り取って渡した内服薬を丸ごと飲み込み、喉につかえた感じがあり、近医受診後救急車で来院し、胃カメラで食道からPTP包装シートを回収した事例があった。

 同庁は、PTP包装シートを誤飲した場合、喉や食道、腸などを傷つけたり、重大な傷害を招く恐れがあるとし、「痛みなどの症状が表れるまで誤飲したことに気づきにくく、体調不良などで検査してもPTP包装シートの素材はX線を透過してしまうため、発見が遅れ重症化する恐れもある」と指摘した。

 その上で、薬のPTP包装シートは1錠ずつに切り離さないこと、食品や薬とそれ以外のものは分けて保管すること、認知症の人の手が届くところに不要なものや危険なものを置かないことなどを注意喚起した。

鏡見ながら食べると美味 一人でも

 一人の食事でも、鏡に映る自分の姿を見ながら食べると、鏡なしの場合より食べ物をおいしく感じるとの実験結果を、名古屋大の中田龍三郎(なかた・りゅうざぶろう)研究員(心理学)らが20日までにまとめた。味覚や気分の変化とは別の要因があるとみられ、中田さんは「他者と食べる"共食"環境を疑似的につくりだし、おいしさの感覚が刺激されているのではないか」としている。

 日本では、一人で食事する「孤食」が高齢者を中心に多くなっており、研究を応用することで食事の質を高める効果も期待できそうだ。

 実験では大学生と高齢者16人ずつを対象に、塩味とキャラメル味のポップコーンを「鏡あり」「鏡なし」の状況でそれぞれ試食。1回の試食は90秒で、順番をランダムに変えながら数分置きに実施した。

 試食後に「おいしさ」「また食べたいかどうか」などについて、6段階で評価するアンケートを実施。統計処理したところ、「おいしい」「また食べたい」の評価が「鏡あり」の場合で明らかに高く、食べた量も多かったことが分かった。大学生でも高齢者でも同じ傾向が確かめられた。

 一方、しょっぱさや甘さの感じ方に違いはなく、参加者の気分を評価するテストも実施したが、鏡の有無で気分に違いはなかったという。

 川合伸幸(かわい・のぶゆき)同大准教授との共同研究。千葉大で開催された日本認知科学会で19日に発表した。

子ども医療費、補助金減額、見直しへ 厚労省検討 独自助成の自治体

厚生労働省は、子どもの医療費を無料化するなど独自の助成をしている地方自治体に対し、国民健康保険(国保)の補助金を減額する現行の仕組みを見直す検討を始めた。減額措置には、こうした自治体に応分の医療費負担を求める狙いがあるが、少子化対策の観点から、政府の対応に批判も出ていた。医療関係者らによる有識者会議で1年かけて検討し、安易な受診の防止策を含めて来夏までに結論をまとめる。【細川貴代】

 子どもの医療費は、小学校入学前は2割、入学後は3割を自己負担する。しかし、実際には子育て支援などのため全自治体が独自に医療費を助成している。厚労省の調べでは、2014年4月時点で全国1742市区町村のうち、子どもの医療費の自己負担が無料の自治体は56・6%。残る43・4%も一部を軽減している。

 8割弱の自治体は所得制限を設けていない。対象年齢は「15歳まで」が最も多く、通院医療費を助成する自治体では53・4%を占める。「就学前まで」は19・3%、「18歳まで」は11・5%。入院助成では「15歳まで」が66・1%に上る。

 独自に医療費を助成する自治体に国が補助金を減額するのは、患者の自己負担が減れば病院に行く人が増え、医療費全体も増えるという考え方に基づいている。13年度に減額された補助金は総額114・9億円。都道府県別で最多は東京都の17・4億円で、愛知県9・2億円、千葉県6億円と続く。

 これに対し、全国知事会など地方側は減額措置の見直しを要望してきた。厚労省は、軽症でも休日や夜間に安易に救急外来に行く「コンビニ受診」の防止策などをあわせて検討し、医療費増に一定の歯止めをかける方針だ。

NST勉強会

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10月24日別紙にてNST勉強会が開催されます。
是非参加してください。

薬剤誤飲事故、高齢者に多発で警鐘

消費者庁が9月16日に発表した高齢者の誤飲・誤食事故情報で、薬剤の包装に絡む事例が最多を占めることが分かった。同庁が発足した2009年からの約6年で計165件の事故情報が寄せられ、このうち41.8%(69件)が内服薬のPTP包装シートなどの誤飲によるものだったという。同庁では、PTP包装シートを1錠単位で切り離さないなど、事故防止へ注意を呼び掛けている。

 消費者庁に65歳以上の高齢者が食品以外のものを誤飲したという事故情報は、2009年9月‐15年7月に165件寄せられ、このうち25件は入院治療を要したという。年代別では75‐79歳、80‐84歳で事故が多く見られ、内服薬などの包装を誤飲した事故69件のうち、53件はPTP包装シートを占めた。他には、洗剤や洗浄剤26件、部分入れ歯17件、乾燥剤11件などと続いた。

 PTP包装シート誤飲の具体的な事例では、60歳代の女性が夕食後に内服薬をシートごと誤飲し、嚥下時の違和感が続くため医療機関に訪れて内視鏡で除去したが、経過観察のため入院した。別の事例では、90歳代の男性が朝食後に家族が切り取って渡した内服薬をシートごと飲み込み、喉につかえた感じがあったため救急車で来院し、胃カメラで食道から回収した。

 同庁では、PTP包装シートを飲み込むと喉や食道、腸などの人体内部を傷つけたり穴を開けたりして重大な傷害を招く危険性や、検査をしてもX線を透過するため、発見が遅れて重症化する恐れがあると指摘している。高齢者は視覚、味覚などの身体機能や判断力の低下などで誤飲、誤食リスクが高まる可能性があるとして、薬のPTPシートを1錠ずつ切り離さないことや食品、薬とそれ以外のものは分けて保管することなど、事故防止策を講じるよう注意を喚起している。

誤嚥性肺炎を見極めるX線読影【研修最前線】

世の中の肺炎で一番多いのは、実は誤嚥性肺炎だと思います。Common diseaseなので今日は誤嚥性肺炎の診断について少し詳しく述べます。配布プリントを見てください。まず、誤嚥性肺炎の患者の場合には寝たままポータブルで撮らなくてはならないことが多く、CTまで撮れないことも多いです。そのため劣悪な条件の胸部単純X線を読影しなければなりません。誤嚥した物は重力に従って下に落ちますのでS10という内側最下部に影が出る事が多いです。

 また誤嚥性肺炎は過去に何回も繰り返している事がほとんどです。つまり滲出機転が働いて水浸しで辺縁が不鮮明な浸潤影だけではなく、線維化した所見を示す辺縁が鮮明な斑状影や線状影がスーパーインポーズしている場合が多いです。また胸水も多く見られる所見です。これは誤嚥するような人は、低栄養で漏出性胸水を呈する人が多い、常に誤嚥を繰り返して肺炎のための胸水貯留する人がいる、心臓が悪くて心不全を合併する人が多い事によると思います。

 このような所見を呈する誤嚥性肺炎X線を的確に診断するには、シルエットサインの確認は重要です。下肺野内側の陰影、胸水はシルエットサインの異常として出やすいです。症例によってはシルエットサイン陽性が唯一の所見である場合もあります。誤嚥性肺炎が疑われる人のX線では、特にシルエットサインよく見てください

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