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必要とされるだから心は豊か 筋萎縮性側索硬化症(ALS)

1994年、27歳で全身の筋肉が衰えてゆく難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された北見市のAさん(48)は、手足を動かしたり会話することが急速に困難になり、気持ちがふさぎ込んだ。33歳で仕事も辞めた。だが、家族の支えや同じ病気の患者と知り合い、気持ちが前向きに変わっていった。
 食べ物が誤って気管に入り、苦しむことが増えました。「誤嚥」と言います。08年ごろには、好きなクリームパスタはクリームがのどにまとわりつきやすく、うどんなどめん類は吸い込む力が足りなくて食べられなくなりました。窒息する危険もありました。栄養を体に入れるために、10年におなかに穴をあけ、胃の直接栄養を入れる管を取り付けました。「胃ろう」と言います。それ以上に悩んだのは、呼吸する力が失われてゆくこと。死なないためには、のどの気管を切り開き、人工呼吸器を取り付けるしかありません。すると声を出すことができなくなり、たまったたんを多い時で数分置きに吸引してもらうのです。
 声はすでにほとんど出せなくなっていましたが、たんの吸引のために深夜も含めてだれかに付き添ってもらう必要があります。「そうまでして生きていくのか。おれが生きる意味って何だろう」。1年半、悩み続けました。北海道新聞 2015.1.14
      

第25回ケア☆カフェあさひかわ

日時:平成27年2月7日(土) 18:30~20:30

場所:旭川市勤労者福祉会館 2F大会議室

テーマ『認知症』


同日行われるユマニチュードの講演会とリンクして、テーマ「認知症」で行います。ユマニチュード、、あの方も席につくかもしれませんよ。昨日の阿部先生の話では、参加されるそうです。

このテーマ、記念すべき第1回のケア・カフェのテーマなんです。久しぶりに阿部がマスターをさせていただきます。

土曜日の開催、場所もいつものCoCoDeではありません。(ユマニチュード講演会の会場から徒歩で移動可能です。)ご注意ください。

同日は「旭川冬祭り」期間でもあります。2月7日はいろいろ兼ねて、ぜひ旭川にお越しください。

認知症高齢者10年後は730万人…5人に1人

全国の認知症の高齢者数は、2025年には最大で730万人に上り、65歳以上の5人に1人にまで増加することが、厚生労働省研究班による推計で分かった。

 別の研究班が12年時点で462万人と推計しており、十数年で1・5倍に急増する見通し。60年には最大で1154万人(65歳以上の3人に1人)とも推計しており、政府は認知症の国家戦略を今月中にも策定し、対策を急ぐ。

 九州大が福岡県久山町で1961年から続けている住民の健康診断データなどをもとに、各年齢層の認知症高齢者の割合(有病率)を算出し、2060年までを推計した。

 その結果、高齢化に伴い、認知症高齢者数も上昇。団塊の世代が全員75歳以上になる25年には675万人に、60年には850万人に達することが分かった。

 九大の調査では、糖尿病があるとアルツハイマー型認知症になる危険性が約2倍に上昇することが分かっている。糖尿病の増加に伴い、認知症の有病率が上がった場合についても推計。それによると、認知症高齢者は25年に730万人、60年には1154万人と、さらに増加した。

認知症との付き合い方 ~もっとあなたを知りたい~

 講師  イブ・ジネスト氏
 
 日時  平成27年2月7日(土) 15:00~17:00 (14:00開場)
 会場  旭川市公会堂(中央図書館隣り) 旭川市常磐公園内
 参加費 1,000円(学生500円)

注)この講演は、定員締切となりました。

医療保険、広く負担増 高齢者、現役世代共に 改革骨子案を提示

厚生労働省は8日、医療保険制度改革の骨子案を自民党の社会保障関係の合同会議に提示した。高齢化で増大を続ける医療費を賄うため、高齢者、現役世代共に広く負担を分かち合う内容だ。市町村が運営している国民健康保険(国保)は2018年度から都道府県に移管して規模を大きくし、財政基盤の安定を目指す。

 厚労省は月内に改革案をまとめ、通常国会に関連法案を提出する。

 75歳以上の保険料を最大9割軽減している特例措置は17年度から原則廃止、縮小する。紹介状なしで大病院を受診した患者には16年度から、通常の医療費とは別に一定額の窓口負担を求める。5千円を軸に調整する。

 75歳以上の医療費に現役世代が拠出する支援金の計算方法では、所得に応じて負担額を決める「総報酬割」を17年度から全面導入する。大企業社員が入る健康保険組合や公務員の共済組合の負担が増え、国費が一部節約できるため、これを国保などに投入する考えだ。

 国保の移管は「18年度から都道府県が財政運営の責任主体となる」と明記。構造的な赤字に対応するため、15年度から公費投入を拡充することも打ち出した。移管先となる都道府県側は、全国知事会が8日、財政問題は未解決だとの意見書をまとめ、改善に向けた協議の継続を国に求めた。

 合同会議では、加入者に身近な市町村から都道府県に財政責任が移ることで、保険料収納率に影響が出ないかを懸念する声も出た。

 会社員の健康保険料を計算するために使う「標準報酬月額」の上限は現在の121万円から139万円に引き上げ、高所得者の保険料を増やす。

 個人が予防や健康づくりに取り組めば現金やポイントを付与する事業も推進する。保険診療と保険外の自由診療を併用する患者申出療養(かんじゃもうしでりょうよう)(仮称)は16年度から始める。

北海道の医師:1072人不足 3年前から改善せず、道昨年調査

医師:1072人不足 3年前から改善せず--道昨年調査 /北海道

 道は6日、昨年6月の時点で道内の病院で少なくとも医師が1072人不足しているとの調査結果を公表した。同様の調査は2011年に続き2回目で、前回の調査より医師の数は1255人増えたが、不足数は横ばいで医師不足は改善していなかった。

 道保健福祉部地域医療課が昨年6月時点の状況を調査し、497の病院から回答を得た。

 「医師が不足している」と回答したのは305病院で、全体の61・4%。11年に比べて37病院、5・9ポイント増加した。実際に足りない医師の人数は1072人で、11年に比べ5人増と、ほぼ横ばいだった。地域別では宗谷や南渡島、根室など、都市部から遠い地域ほど不足が顕著だった。

 一方で、現在いる医師の数は1万1346人。11年より1255人増えても不足医師数が横ばいだった原因について、同課は「高齢化や医療の高度化で医師の仕事量が増え、人手が足りなくなっているのでは」と分析している。

 このまま医師不足が解消されない場合の影響については「医師の勤務環境の悪化」が最多で、「外来診療の縮小」が続いた。

 道は08年から、札幌医大と旭川医大の学生計32人に毎年、卒業後9年間は道内の公的医療機関で働くことを条件に学費や生活費計1200万円を支給している。卒業生の第1号が16年度から働き始めるため、同課は医師不足解消の切り札と期待を寄せる。

北海道)インフルエンザの患者が急増

インフルエンザの流行が道内でも広がっている。道立衛生研究所の調べでは、直近の1週間(15~21日)で道内30カ所の保健所のうち富良野、帯広、札幌市、岩見沢、紋別、倶知安、静内の7保健所で定点医療機関あたりの患者数が30人を超え、警報レベルに達している。道内全体でみても25・95人と注意報レベルに達し、全国で埼玉県に次いで多い。

 最も患者数が多かったのは富良野の85・33人で、前週から70・66人急増した。札幌市も前週比で20・04人増の40・11人と増えている。ほか千歳、釧路、滝川などで、定点あたり患者数10人を超える注意報レベルになっている。

 厚生労働省によると、感染拡大を防ぐために、外出後の流水、せっけんによる手洗い▽人混みを避ける▽室内は加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つ▽せきやくしゃみが出るときはマスクをする、などの対策が重要だという。

 インフルエンザのほかにも、赤ちゃんが感染すると重い肺炎になることもある「RSウイルス」が、道内の定点あたり4・14人と全国平均の2・38人を大きく上回る流行を見せている。結膜炎などの症状が出る「咽頭(いんとう)結膜熱」や気管支炎を起こすこともある「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」も流行している。

期限切れワクチン2人接種 北海道・旭川

北海道旭川市は22日、市内の医療機関で有効期限が切れたジフテリアなどの3種混合ワクチンを誤って6歳と2歳の男児に接種したと発表した。これまでに健康被害は報告されていないという。

 市によると、期限は11月12日だったが今月11日と12日に接種した。12日に看護師が市に提出する問診票を確認した際に気が付いたという。

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