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【北海道】道内検出15人は全員が札幌 耐性インフル 集中の理由分からず

国立感染症研究所の検査で、タミフルやラピアクタなどの抗ウイルス薬に耐性を持つH1N1型のインフルエンザウイルスが確認された全国の患者20人のうち、道内の15人はすべて札幌市内で検出されたことが29日わかった。札幌市保健所が同日、明らかにした。市保健所は、感染が札幌に集中した理由について「特定できない」としている。

 市保健所によると、15人は、10歳未満が男7女2の計9人で、10代は男1人、20代が男2女1の計3人、40代が男女各1人。いずれも重篤な症状は出ていない。抗インフルエンザ薬のリレンザやイナビルは効果があるという。

 国立感染症研究所は今月6日、市保健所などが送ったインフルエンザ患者6人の検体から耐性ウイルスを検出したと発表した。このうち、肺炎を発症した女性については、市内の医療機関が独自に検体を送ったもので、この医療機関が同研究所の調査統計の対象となる保健所などに含まれていないため、今回の15人には含まれていない。

 このため、新たに札幌市内で耐性ウイルスが確認された患者は10人となる。

 道によると、岩見沢保健所管内で耐性ウイルスの疑いがあるウイルスを検出したと17日に発表した患者3人については、国立感染症研究所で確認中という。
北海道新聞 2014年1月30日(木) 配信

インフルエンザの発生状況

厚生労働省は1月24日、2014年第3週(1月13日~19日)のインフルエン
ザ発生状況を発表した。患者報告数は5万8233件、定点当たり報告数は
11.78と、前週から2倍近くに増化した。沖縄、大阪、岐阜、静岡、愛知、
福岡、宮崎の7都道府県で警報レベルを超えるなど、全47都道府県で増
加、推計患者数は約66万人となっている。北海道では報告数1102定点
当たり4.85で、まだ比較的発生数は低いが、例年の流行が1月末~2月に
ピークとなるので感染予防に努めなければならない時期に入ってきた。
皆さんの歯科医院では対策は万全ですね。

厚労省報道発表資料はこちら
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

全国初「コンビニ前健診」、初受診8割- 7割に何らかの異常、兵庫・尼崎市

兵庫県尼崎市が昨年、大手コンビニエンスストアのローソンと協働で実施した、店舗前の駐車場で健康診断を受ける「コンビニ前健診」で、受診者の約8割が同市の健診を初めて受けた人だったことが28日までに分かった。同市によると、約7割に何らかの異常所見が見られ、中には血圧200mm/Hgを超える重症者も見つかったという。【坂本朝子】

 コンビニ前健診は、生活習慣病の予防に力を入れる同市と、健康支援事業を展開するローソンが協定を結び、地域協働のモデル事業として始めた全国初の試み。昨年10月から12月にかけ、市内6店舗で計12回実施され、市内外の16から82歳までの248人が受診した。

 市へのデータ提供に同意した235人のうち、71.9%に高血糖や高血圧、高LDLコレステロールなど、何らかの異常所見が見られ、25.1%の人が心筋梗塞などの発症リスクが高い「メタボリックシンドロームとその予備軍」と指摘された。

 また、今回の健診では、16-39歳の若い世代の受診率が50.2%を占め、今年度に同市で実施された通常の集団健診(12.3%)と比べると、4倍に増えた。同年齢層の男性では、4人に1人が高中性脂肪、高LDLコレステロールで、3人に1人がHbA1c値が高く、2人に1人が高血圧で、若年層でも生活習慣の偏りが示唆される結果だった。

 コンビニ前健診という新たな試みで、未受診者や若年層の受診促進につながったことから、市は今年4-6月に再度、同様の健診を実施する予定。

拘置所が鼻管挿入「違法」…大阪高裁判決

大阪拘置所(大阪市都島区)に収容された際、食事を拒んで絶食した男性が、強制的に鼻に通されたカテーテルから栄養剤を入れられ、精神的苦痛を受けたなどとして、国に300万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が23日、大阪高裁であった。山下郁夫裁判長は、拘置所の措置の違法性を認め、男性の請求を棄却した1審・大阪地裁判決を変更、国に50万円の賠償を命じた。

 山下裁判長は判決理由で「(強制的だと)カテーテルが気管や肺に入る危険性があり、屈辱的な感情も抱かせる措置。他の手段を試みるべきだった」と述べた。

 控訴審判決によると、男性は2007年5月、同拘置所に収容され、「ここにいる間は食べません」などと言って5日間、計11食を拒否。入所時から体重が5キロ減ったため、医師の判断から、職員が男性の体を押さえて鼻からカテーテルを入れ、栄養剤を注入した。

 法務省成人矯正課は、「判決内容を精査して適切に対応する」としている。
読売新聞 2014年1月24日(金)

アルツハイマー検査簡単に 血液1滴、30分以内で

国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)などは21日、1滴の血液でアルツハイマー病などの検査を簡単にできる新装置を開発したと発表した。ほかの病気にも応用可能で、家庭向けの医療機器として2015年度末までの実用化を目指す。

 現在は医療機関で採血した後、結果が出るまで9~20時間ほどかかるが、この技術が実用化されれば、自宅で血液を採取して、10~30分で検査結果を知ることが可能になる。担当者は「手軽に検査できるようになるので、アルツハイマー病のような進行が遅い病気を早期発見できる。医療費抑制にもつながる」と話している。

 新技術は、病気にかかると発生する血液中の特殊なタンパク質(抗原)を利用。抗原と反応する抗体の微粒子を組み込んだカード型装置に採取した血液を載せる。

 この装置を解析機器にかけると、抗原と抗体が反応した時に発生する微弱な電流を関知して病気を特定する仕組み。装置に複数の抗体を載せ、一度に数種類の病気を検査することもできる。

 同センターなどは実用化に向けて民間企業と連携、小型化を進め、家庭で検査した後、解析機器から病院やスマートフォンにデータを送るシステムの構築も目指す。

逆流性食道炎 胃酸抑え腹部締めつけないで

Q 73歳男性。1年前、胃のもたれと口の苦さを感じ、内視鏡検査で逆流性食道炎と診断されました。処方薬を服用し、飲食や運動、就寝時間に気をつけて生活しています。たばこやアルコールは口にしません。だが、寝ても起きても口の苦さが消えません。
A 逆流性食道炎とは、胃液の中の酸が食道に逆流することで起こる食道の炎症のことです。最近、増加しています。症状は、胸やけ、口の中まで酸っぱいものがあがってきたり苦い感じ(呑酸といいます)が多い。このほか、胸の痛み、喉の違和感、せきや、不眠をはじめとする睡眠障害など多岐にわたります。
  治療は、胃酸を抑えることと、胃と食道とのつなぎ目が緩まないようにすることです。胃酸を抑える薬は「プロトンポンプ阻害薬」「(ヒスタミン)H2受容体拮抗薬」などがあります。日常生活では、暴飲暴食や早食いに気をつけ、胃酸分泌を増やす脂肪が多い食事やアルコール、たばこを控えましょう。寝る前に食事をとらないようにし、寝る時は上半身を高くすることを勧めます。
                              北海道新聞 2014.1.15

脳震盪の際には運動中止を 学会が提言

スポーツ中に頭を強く打ち、重い後遺症が残ったり死亡したりする事
故が後を絶たないことから、日本脳神経外科学会は、脳震盪を起こし
て気分が悪くなったりした場合には直ちに運動をやめるなどとする一
般向けの提言をまとめ、昨年12月16日付で公表、注意を喚起している。
さて、脳震盪の防止策としては歯科領域ではマウスガードの使用があ
げられる。ADA(米国歯科医師会)では、マウスガードの装着で、アメリ
カンフットボールの選手における脳震盪の発生が有意に減少している
と公言。また、国内においても脳震盪とマウスガードに関する最近の
研究では、頭部全体を大きく加速させる外力が脳震盪発症の重要な因
子と考えられている(第10回日本スポーツ歯学研究会学術大会 特別講演
「スポーツによる脳震盪発生のメカニズム」日本大学医学部 片山容一)。
本報告では頭部に加わった加速を生じる外力に拮抗するには、頚部筋
群の緊張が必要で、その筋群の強化について、咬合とマウスガードの
役割が期待されているとしている。いずれにしても早急な脳震盪防止
策の立案が望まれる。

日本脳神経学会の提言はこちら
http://jns.umin.ac.jp/cgi-bin/topics_detail.cgi?name=2013_12_20j

子どもの事故、動画で啓発 産総研が100種公開 「医療新世紀」

乳幼児の事故は、大人が目を離したわずかな隙に家の中でも起きる。起きやすい事故の形態は発育段階によって変わるため、それを保護者に知らせて予防に役立てようと、産業技術総合研究所が家庭内の事故をコンピューターグラフィックス(CG)で再現した動画集を作成、インターネットで公開している。

 計100種の動画は、国立成育医療研究センター(東京)が集めた約2300件の実際の事故事例などに基づく。子どもの発育段階を、できる動きによって(1)寝返り(2)お座り、はいはい(3)つかまり立ち、よちよち歩き(4)転ばず歩行(5)走る―の5段階に分け、それぞれの時期に多い事故、特徴的な事故を数秒~数十秒の動画にまとめた。

 例えば、寝返りができる時期までは、柵を外したベビーベッドや一時的に寝かせたソファなどから赤ちゃんが転落する事故が多い。成長するに従って子どもの手が届く範囲が広く、高くなっていき、事故の形態も誤飲、やけど、転倒、衝突など多様になる。

 高い位置にある引き出しを開けて子どもが薬のカプセルを口に入れる、トイレの便座に上った子どもが足を滑らせ転倒するなど、どこの家でもありそうな光景にどきりとさせられる。

 作成した産総研デジタルヒューマン工学研究センターの北村光司(きたむら・こうじ)主任研究員は「どんな事故があり得るのか、できるだけ具体的なイメージを持ってもらうことが予防につながる」と話し、今後さらに内容を充実させたいとしている。動画集は経済産業省の事業として立ち上げたサイト「キッズデザインの輪」から見ることができる。

※動画集のURLはhttp://www.kd―wa―meti.com/contents―Animation.html

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