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海馬とへんとう 虐待受けると組織萎縮

人の脳にも海馬体と呼ばれる場所があります。確かにタツノオトシゴのような形をしていて、大脳の底の部分の両脇にペアで存在します。海馬体の役割は記憶を獲得することです。私たちが経験したこと、聞いたこと、読み書きしたことは、まず海馬体の中にためられて、記憶となります。その記憶は数年たつと大脳皮質に移されて永久的な記憶に移行します。最近の研究で、虐待を受けた子供たちは、海馬体とへんとう体が萎縮してしまうことが分かってきました。
 虐待という受け入れ難い記憶を拒絶する反応なのでしょう。でも、そのために心的外傷後ストレス障害(PTSD)になってしまうことも分かりました。この反応は1回の虐待でも起こりえます。体罰の問題が連日報道されていますが、体罰が良くないことは科学的にも明確なのです。
                             北海道新聞 2013.2.13

第3回ケアカフェ旭川」

事前申込みは不要ですが、人数予想のために「参加予定」をクリックして頂けると助かります。

〔日 時〕 平成25年3月27日(水) 18:30〜20:30
〔場 所〕 旭川市市民活動交流センター CoCoDe
(旭川市宮前通東 TEL 0166-74-4151)
〔テーマ〕 『心のケア』(テーマは月替わりです)
※本人、家族、ケアする人などの心の問題(に対するケア)について
〔対象者〕 医療・介護・福祉に携わっている方 その他、教育、行政、法律などケアに関わる職種の方も大歓迎です!
〔参加費〕 無料
〔持ち物〕
● ネームプレートかネームタグ
 仕事場で使われているもので結構です

●マグカップなどのコップ
 落として壊れると悲しいので、2番目に気に入っているものを!

●ペンかマジック
 模造紙に書くときに使います。裏うつりしない細めのマジックが 最適です。いろんな色を用意するのもgood!

●お菓子・スイーツ
 話しながらつまめるものを少量ご持参ください。

〔お問合せ〕  ケア☆カフェ実行委員会 carecafe.japan@gmail.com
Facebookファンページ https://www.facebook.com/carecafe.japan

三叉神経痛で悩んでいます。

Q 86歳女性。三叉神経痛で悩んでいます。1月3日ごろから始まり、眉毛のあたりに電気が刺すような痛みが走ります。多い時は何回も来ます。神経内科の病院にかかって痛み止めの薬をもらっていますが、あまり効きません。医師には治らないと言われました。夜も眠れません。

A 「三叉神経痛」はご相談内容のように顔の片側がビリッと「電気が走るよう」に痛む病気です。三叉神経にはその名の通り3本の枝があり、口の周囲や鼻翼、眉毛付近などに、押されると強く痛む「トリガーポイント」という場所があります。眉毛は1本目の枝が支配しています。原因の多くは、加齢で硬くなった欠陥のたるみです。たるんだ血管が三叉神経を圧迫するたびに激痛が走ります。その他の病気(副鼻腔炎、腫瘍、帯状疱疹など)が原因の場合には痛みが持続します。
  治療法には、薬物療法、神経ブロック、ガンマナイフ、手術があります。薬物療法には抗てんかん薬(カルバマゼピン)、片頭痛治療薬(トリプタン)、漢方薬(五苓散)などがありますが、効果が持続しないこともあります。神経ブロックは三叉神経節への注射、ガンマナイフは三叉神経の根元への放射線照射により痛みの伝達を防ぐ方法です。血管による圧迫の場合、血管から神経を話す手術があります。
                             北海道新聞 2013.2.13

はじめての在宅介護

「ケアメン」という言葉を耳にしたことはありますか?妻や親を介護している男性のことです。男性が介護する時、家事だけでなく子育ても加わることがあります。仕事があればなお、負担が重くのしかかるでしょう。仕事と両立させることが困難になり、離職する男性も増えています。
 親を介護している場合、「親の年金でなんとか食べていける」と考えるケースもありますが、親が亡くなった後の再就職は簡単ではありません。ヘルパーやデイサービスなどの介護サービスを利用するにも費用がかかります。男性は介護していることを他の人に話せず抱え込みがちですが、可能な限り職場の人に自分の状況を話し、理解を求めてみましょう。
                             北海道新聞 2013.2.14

インフルエンザ感染予防 子ども用マスク充実

インフルエンザの感染予防に効果的なマスク。子ども用は以前は種類が少なかったが、ここ数年は大人用と同様の機能を備えた商品も登場している。各メーカーは息苦しくならない構造や、かわいいイラストなどを商品に取り入れ、子どもが着用を嫌がらないような工夫を施している。
                  北海道新聞 2013.2.3

せきと体力 エネルギー消費侮れず

そもそもせきは、のどの奥から気管支までの、下気道と呼ばれる部分の粘膜に異物、病原体、たんなどが付着したときに、これらを排除するために起こる反射です。下気道が異物などにより狭くなって、空気の通りが悪くなることを防ぐと共に、下気道の奥にある肺の内部に異物や病原体が侵入するのを防ぐために起こります。原理は、下気道にある異物を、強い気流で吹き飛ばすという、極めて単純なものです。その気流の強さですが、下気道内で時速200キロから300キロ、秒速に直すと55㍍から83㍍で、一番強力な台風と同程度になります。せきの気流が口の外に出たときでも、秒速45㍍あり、普通の台風の中心付近の強さを保っています。
 かぜをひいていると、この強力な気流でウイルスを大量に吹き飛ばすことになります。ある推計によると、1回のせきで100万個のウイルスを吹き飛ばしているそうで、どんなに軽いかぜでも、人混みでせきをするのは、相当な迷惑を周りに掛けていることになるのです。
                  北海道新聞 2013.1.30

授乳中にインフルエンザ、薬の服用は?

Q 授乳中なのですが、インフルエンザにかかり、抗ウイルス薬と解熱剤を処方されました。服用しても大丈夫ですか?

A インフルエンザの本格的な流行期に入り、授乳中のお母さんたちから、このような質問が頻繁に寄せられます。薬は授乳中のお母さんたちにとって非常に悩ましい問題の一つです。相談を受けていると、母乳と薬について誤解がとても多いことにいつも驚きます。例えば「授乳中は薬を一切飲んではいけない」と思っている人がとても多いのです。ひどい頭痛なのに痛み止めはダメだと思い、ひたすら我慢した話などはざらにあります。お母さんたちの忍耐強さには本当に頭が下がります。授乳中に飲んではいけない薬は、実はそれほど多くはありません。ほとんどの薬は、お母さんの飲んだ量のほんのわずかしか母乳に出ません。薬は母乳に出ることが問題なのではなく、母乳から赤ちゃんの体にどれだけ移行した作用が出るのかということが問題なのです。ほとんどの薬は、お母さんが飲んだ量の10%以下しか母乳から移行せず、その程度であれば赤ちゃんには普通心配ありません。
  ではインフルエンザの薬はどうでしょうか。タミフルやリレンザ、イナビルという抗ウイルス薬は、いずれも母乳に移行する量はわずかなので、授乳しても支障はありません。
                        北海道新聞 2013.2.3

はじめての在宅介護 サービスの利用

ポータブルトイレや入浴用のイスなど、使う際に肌が触れるような道具だと、レンタルに抵抗を感じる人もいます。そうした場合には、介護保険で購入費を給付してくれる福祉用具を活用してみましょう。購入費は、1人に対し1年間(4月1日から翌年3月末まで)で消費税を含め10万円まで使えます。1割が自己負担になるので給付額は最高9万円までとなります。また10万円を超えた分については全額自己負担です。注意点として、福祉用具は都道府県から指定を受けた販売業者から購入しなければなりません。事前に確認しましょう。その福祉用具が、要支援・要介護者にとって、自宅で暮らし続けるうえで必要であることも支給要件になります。
                         北海道新聞 2013.1.24

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