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はじめての在宅介護

「ケアメン」という言葉を耳にしたことはありますか?妻や親を介護している男性のことです。男性が介護する時、家事だけでなく子育ても加わることがあります。仕事があればなお、負担が重くのしかかるでしょう。仕事と両立させることが困難になり、離職する男性も増えています。
 親を介護している場合、「親の年金でなんとか食べていける」と考えるケースもありますが、親が亡くなった後の再就職は簡単ではありません。ヘルパーやデイサービスなどの介護サービスを利用するにも費用がかかります。男性は介護していることを他の人に話せず抱え込みがちですが、可能な限り職場の人に自分の状況を話し、理解を求めてみましょう。
                             北海道新聞 2013.2.14

インフルエンザ感染予防 子ども用マスク充実

インフルエンザの感染予防に効果的なマスク。子ども用は以前は種類が少なかったが、ここ数年は大人用と同様の機能を備えた商品も登場している。各メーカーは息苦しくならない構造や、かわいいイラストなどを商品に取り入れ、子どもが着用を嫌がらないような工夫を施している。
                  北海道新聞 2013.2.3

せきと体力 エネルギー消費侮れず

そもそもせきは、のどの奥から気管支までの、下気道と呼ばれる部分の粘膜に異物、病原体、たんなどが付着したときに、これらを排除するために起こる反射です。下気道が異物などにより狭くなって、空気の通りが悪くなることを防ぐと共に、下気道の奥にある肺の内部に異物や病原体が侵入するのを防ぐために起こります。原理は、下気道にある異物を、強い気流で吹き飛ばすという、極めて単純なものです。その気流の強さですが、下気道内で時速200キロから300キロ、秒速に直すと55㍍から83㍍で、一番強力な台風と同程度になります。せきの気流が口の外に出たときでも、秒速45㍍あり、普通の台風の中心付近の強さを保っています。
 かぜをひいていると、この強力な気流でウイルスを大量に吹き飛ばすことになります。ある推計によると、1回のせきで100万個のウイルスを吹き飛ばしているそうで、どんなに軽いかぜでも、人混みでせきをするのは、相当な迷惑を周りに掛けていることになるのです。
                  北海道新聞 2013.1.30

授乳中にインフルエンザ、薬の服用は?

Q 授乳中なのですが、インフルエンザにかかり、抗ウイルス薬と解熱剤を処方されました。服用しても大丈夫ですか?

A インフルエンザの本格的な流行期に入り、授乳中のお母さんたちから、このような質問が頻繁に寄せられます。薬は授乳中のお母さんたちにとって非常に悩ましい問題の一つです。相談を受けていると、母乳と薬について誤解がとても多いことにいつも驚きます。例えば「授乳中は薬を一切飲んではいけない」と思っている人がとても多いのです。ひどい頭痛なのに痛み止めはダメだと思い、ひたすら我慢した話などはざらにあります。お母さんたちの忍耐強さには本当に頭が下がります。授乳中に飲んではいけない薬は、実はそれほど多くはありません。ほとんどの薬は、お母さんの飲んだ量のほんのわずかしか母乳に出ません。薬は母乳に出ることが問題なのではなく、母乳から赤ちゃんの体にどれだけ移行した作用が出るのかということが問題なのです。ほとんどの薬は、お母さんが飲んだ量の10%以下しか母乳から移行せず、その程度であれば赤ちゃんには普通心配ありません。
  ではインフルエンザの薬はどうでしょうか。タミフルやリレンザ、イナビルという抗ウイルス薬は、いずれも母乳に移行する量はわずかなので、授乳しても支障はありません。
                        北海道新聞 2013.2.3

はじめての在宅介護 サービスの利用

ポータブルトイレや入浴用のイスなど、使う際に肌が触れるような道具だと、レンタルに抵抗を感じる人もいます。そうした場合には、介護保険で購入費を給付してくれる福祉用具を活用してみましょう。購入費は、1人に対し1年間(4月1日から翌年3月末まで)で消費税を含め10万円まで使えます。1割が自己負担になるので給付額は最高9万円までとなります。また10万円を超えた分については全額自己負担です。注意点として、福祉用具は都道府県から指定を受けた販売業者から購入しなければなりません。事前に確認しましょう。その福祉用具が、要支援・要介護者にとって、自宅で暮らし続けるうえで必要であることも支給要件になります。
                         北海道新聞 2013.1.24

誤ったマスク使用7割 

マスクを日常的に使っている人の大半が、マスク着用がインフルエンザなどの感染症予防に有効だと考えている半面、7割の人は正しく使用できていないことが、製薬企業エーザイのインターネット調査で分かった。昨年11月、12歳以上の男女計310人に聞いた。

 マスクが感染症予防に有効と答えた人は97%。しかし「鼻の部分を押さえ隙間がないように装着」「ウイルスが付着するフィルター部分は触らない」「マスクを外した後は手を洗う」などの正しい使い方ができている人は27%にとどまった。

 また、使い捨てマスクは1日1枚の使用が目安なのに、2日以上同じマスクを使い続ける人が17%おり、特に50歳以上の男性では45%に上った。

北京1日滞在=たばこ21本、大気汚染が深刻化

 中国政府が、大都市で深刻化する大気汚染への対応を迫られている。

 国民の環境意識は高まっており、対策の遅れは社会の不安定化につながりかねない。

業務用マスク

 スモッグが重く低く立ちこめる北京市内。何かが焦げたような臭いが街中に漂う。外をしばらく歩くと、目や鼻、のどに違和感を覚え、室内にいても頭にずんと重みを感じる。

 北京に1日滞在すれば「たばこを21本吸ったのと同じ計算」(中国誌「新民週刊」)と言われ、「N95」の表示がある業務用マスクが品薄状態だ。1枚約7元(約100円)と通常のマスクより割高だが、健康被害をもたらす微粒子状物質(PM2・5)の吸引を確実に防ぐのに必要とされる。安価な偽物も出回っている。

 1月下旬、国営中央テレビのアナウンサーが中国版ツイッター「微博」に、屋外で交通整理にあたる警官が「マスク着用を禁じられている」と書き込むと同情論が広まり、公安省は一転、「状況に応じたマスクの着用」を許可した。

アルコール消毒 ノロウイルス効果薄く

病原体となるウイルスには、アルコール消毒が有効なものと、そうでないものがあります。インフルエンザウイルスなどは脂肪でできた膜を身にまとっているので、アルコールが膜を破壊すると、死滅してしまいます。それでも細菌よりは効きが良くないようです。一方、激しい下痢を起こすノロウイルスなどは脂肪の膜を持っていません。なので、アルコールに触れても、すぐには構造に変化が起きません。何時間もアルコールの中にいれば死滅しますが、手をアルコール消毒するような短い時間では全く効果がありません。せっけんを使ってしっかり手洗いして、付着したウイルスを完全に洗い流さなければ消毒したことにはならないです。
                   北海道新聞 2013.1.16

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