筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの思い病気や障害により。声を出せず、体を自由に動かせないために文字を書くこともできない人がコミュニケーションをとるためには、「意思伝達装置」と呼ばれる機器が欠かせない。視線の動きだけで文字表現ができる新しい装置が道内でも使われ始める一方で、利用者を支援していくためには課題も多い。
北海道新聞 2012.10.11
筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの思い病気や障害により。声を出せず、体を自由に動かせないために文字を書くこともできない人がコミュニケーションをとるためには、「意思伝達装置」と呼ばれる機器が欠かせない。視線の動きだけで文字表現ができる新しい装置が道内でも使われ始める一方で、利用者を支援していくためには課題も多い。
北海道新聞 2012.10.11
財務省は23日、2013年度予算編成で、生活保護費の給付水準を引き下げる方向で見直す方針を固め、厚生労働省と調整に入った。医療機関の窓口で医療費の一部をいったん自己負担する制度の導入や、生活費や住居費の減額などを提案。ただ、厚労省などは生活弱者の負担増につながると強く反発しており、調整は難航しそうだ。
政府は、生活保護を受けている人の医療費について、一部自己負担を求める方向で検討に入った。
現在は全額公費で賄われており、増え続ける生活保護費に歯止めをかける狙いがある。生活保護費の扱いは2013年度予算編成の焦点の一つで、財務省と厚生労働省が本格的な調整に入る。ただ、重い病気を患いながら生活に困っている人に配慮する必要があるため、負担額や見直しの手法については、両省を中心に具体策を詰める。
22日に開かれた財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の財政制度分科会は、生活保護制度の見直しについて協議し、医療費の一部自己負担導入について委員から異論はなかった。
高齢化の進展や08年9月のリーマン・ショックなどをきっかけに生活保護を受けている人が急増しており、今年6月現在の受給者は約211万人。これに伴って、生活保護費も増加傾向にあり、10年度実績で総額約3・3兆円(国の負担が2・4兆円、残りを地方自治体が負担)に上る。このうち、公費で医療費を全額負担する「医療扶助」が約47%を占め、金額では約1・5兆円に膨らんでいる。
読売新聞 10月23日
社会保障・税一体改革関連8法案の成立で、パートなど短時間労働者の厚生年金と健康保険への加入拡大を中心とした年金機能強化法と厚生年金と共済年金を統合する被用者年金一元化法が成立した。年金機能強化法は、無年金になる人を減らすため、年金を受け取るのに必要な加入期間を25年から10年に短縮する。産休期間中の厚生年金保険料を免除するほか、母子家庭が対象の遺族基礎年金を父子家庭に拡大する。
国保ニュース 「国保情報(国保中央会発行) №1064~1066より転載」
21年度の特定健診でメタボリックシンドローム該当者とされた人の年間医療費は非該当者の医療費より8~10万円程度高いことが7月30日、厚労省の調べで分かった。男女別・年齢区分別にみても、該当者・予備群が非該当者を上回っており、メタボ対策の必要性が医療費の面から裏付けられた格好だ。21年度の特定健診情報と22年4月~23年3月診療分のレセプト(医科・DPC・調剤)をつき合わせることができた約269万人のデータを分析した。
例えばメタボ該当とされた65~69歳の男性の年間医療費は40.2万円、非該当者は31.8万円で8.4万円の差があった。女性も例えば65~69歳の該当者の年間医療費は37.1万円、非該当者は26.8万円となっており、10.3万円の差があった。40~74歳までを5歳刻みで分析したところ、男女とも全ての区分で該当者・予備群が非該当者の医療費を上回った。
国保ニュース 「国保情報(国保中央会発行) №1064~1066より転載」
高齢者は複数の病気を抱えていることが多く、薬をたくさん服用する傾向があります。若者に比べて副作用を起こしやすいので、正しい飲み方を心がけたいものです。薬の誤った服用にはさまざまなケースが考えられます。自分で判断して医師の指示通りに飲まなかったり、飲み忘れたり、薬の量を自分で加減したりしたことはありませんか?家族の側から考えると、介護している伴侶や親に服用させようとして嫌がられることもあります。在宅生活を送る上で、薬を正しく飲むことはとても大切です。飲み忘れが心配な方はカレンダー式になっている薬シートを使ってみましょう。朝、昼、晩、寝る前と、決まった分量の薬を入れるポケットが1週間なら7日分わかりやすく並んでいます。
北海道新聞 2012.10.11
「関節リウマチは関節の火事」と申してきました。「ではなぜ、火事が起きるのか?」という疑問がわいてくると思いますが、原因は「免疫の異常」にあることが分かっています。自己免疫病とも呼ばれます。免疫異常の結果、サイトカインと呼ばれる「ガソリンのような物質」がたくさん出てくるようになり、関節の火事はどんどん広がります。この火事のもとになるサイトカインは「炎症性サイトカイン」呼ばれていて、「TNF-α」や「IL-6」などの種類が知られています。炎症性サイトカインがたくさん出てくると、滑膜細胞が増えて関節は赤く腫れ上がります。軟膏を溶かす酵素を出す働きもあります。さらに骨を壊す破骨細胞も活性化します。ですから関節リウマチの治療は、免疫異常を治したり、悪玉サイトカインの活動を止めてやったりすればよいことになります。
それを可能にしたのが生物学的製剤なのです。最新のバイオテクノロジーの技術を駆使して人間や哺乳類が生み出すタンパク質を利用して作られた医薬品で、省略してバイオと呼びます。
北海道新聞 2012.9.26
財政制度等審議会(財政審、財務相の諮問機関)の財政制度分科会(会長=吉川洋・東大大学院教授)は15日、来年度の予算編成に向け、医療・介護などの社会保障分野について議論した。焦点の一つとなっている、70-74歳の医療費の窓口負担に関しては、特例措置で1割に据え置かれている現状を見直し、法律上の2割負担に戻す必要があるとの認識でおおむね一致した。同分科会では、12月初旬までに報告書をまとめる方針。
この日の分科会では、2月に閣議決定された社会保障・税一体改革大綱を踏まえ、医療分野の財政の効率化を図るため、70-74歳の患者負担のほか、被用者保険の高齢者支援金に対する総報酬割の拡大や、国民健康保険組合への国庫補助の見直しなどが論点として挙がった。