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知ってほしい リウマチ・膠原病  炎症性物質出て「火事」拡大

「関節リウマチは関節の火事」と申してきました。「ではなぜ、火事が起きるのか?」という疑問がわいてくると思いますが、原因は「免疫の異常」にあることが分かっています。自己免疫病とも呼ばれます。免疫異常の結果、サイトカインと呼ばれる「ガソリンのような物質」がたくさん出てくるようになり、関節の火事はどんどん広がります。この火事のもとになるサイトカインは「炎症性サイトカイン」呼ばれていて、「TNF-α」や「IL-6」などの種類が知られています。炎症性サイトカインがたくさん出てくると、滑膜細胞が増えて関節は赤く腫れ上がります。軟膏を溶かす酵素を出す働きもあります。さらに骨を壊す破骨細胞も活性化します。ですから関節リウマチの治療は、免疫異常を治したり、悪玉サイトカインの活動を止めてやったりすればよいことになります。
 それを可能にしたのが生物学的製剤なのです。最新のバイオテクノロジーの技術を駆使して人間や哺乳類が生み出すタンパク質を利用して作られた医薬品で、省略してバイオと呼びます。
                    北海道新聞 2012.9.26

70-74歳の窓口負担、2割に戻すべき- 財政審・分科会

財政制度等審議会(財政審、財務相の諮問機関)の財政制度分科会(会長=吉川洋・東大大学院教授)は15日、来年度の予算編成に向け、医療・介護などの社会保障分野について議論した。焦点の一つとなっている、70-74歳の医療費の窓口負担に関しては、特例措置で1割に据え置かれている現状を見直し、法律上の2割負担に戻す必要があるとの認識でおおむね一致した。同分科会では、12月初旬までに報告書をまとめる方針。

 この日の分科会では、2月に閣議決定された社会保障・税一体改革大綱を踏まえ、医療分野の財政の効率化を図るため、70-74歳の患者負担のほか、被用者保険の高齢者支援金に対する総報酬割の拡大や、国民健康保険組合への国庫補助の見直しなどが論点として挙がった。

はじめての在宅介護 今月のテーマは介護保険制度②

介護保険サービス区分認定で「自立」や「要支援」と認定されると、地域包括支援センターの職員が自宅を訪れます。一方、「要介護」と認定されれば、利用を希望する「居宅介護支援事業所」の職員が契約を前提に訪れることになります。事業所が定める「運営規定」の概要や、在宅サービスに直接関わる介護支援専門員らの勤務体制、プライバシー情報の管理体制、予期せぬけがをはじめとする「事故発生時」の対応、苦情への対処などをしっかり確認してから契約します。事業所と契約後、事業所がケアプランを作成し案を提示します。介護保険サービスの内容や、その時間数、追加で必要となる費用を確認し、気になることがあれば納得がいくまでお話ししてください。
                   北海道新聞 2012.9.20

はじめての在宅介護

サービス利用開始後は、書類や連絡先の管理をしっかり行う必要があります。サービスによって複数の事業所を利用することもありますが、各事業所の計画書などの書類を、事業所ごとに古い順にファイルへつづり、担当者の名刺をわかりやすいように貼っておくと便利です。また、被保険者証も大切に保管して下さい。サービス計画の作成時などに必要ですが、介護認定を受けた後は、有効期間や介護保険制度で規定されたサービス上限である「区分支給限度額」なども記載されています。
                    北海道新聞 2012.9.27

胃ろう造設者の受入「上限あり」施設が7割

胃ろうを造設した人を受け入れる際、人数に上限を設けている特別養護老人ホーム(特養)は、全施設の約7割に達することがNPO法人特養ホームを良くする市民の会の調査で分かった。また調査では、特養の半数以上が入居定員の2割以下しか胃ろう造設者を受け入れない方針であることも明らかとなり、胃ろうが施設入所の大きな“壁”となっている現実が改めて浮き彫りとなった。

はじめての在宅介護 今月のテーマは介護保険制度

「自立」(「非該当」とも呼ばれる)の方は、介護保険サービスを受けられません。ただし、介護や支援が必要となる状態になることを遅らせるための「介護予防」や、自立生活を支援するサービスを利用できる場合があります。市町村の担当部局に相談してください。「要支援」の方には、各地域に設置されている「地域包括支援センター」が、介護予防サービスの利用をサポートします。センターから連絡が入り、職員が自宅や入院先に訪問した上で、介護やサービスについて説明し、「予防ケアプラン」の作成を行います。一方「要介護」と認定された方は、「居宅介護支援事業所」を決め、相談しなければなりません。このため、まず市町村担当部局で事業所一覧をもらい、事業所を決めます。判断材料としては、自宅からの距離が挙げられます。介護を受ける方の体調などに問題があった時、近い方が短時間で対応できるからです。また、何ヵ所かの事業所に電話をかけてみて、応対がよく相談しやすいと感じた事業所を選ぶのもよいかもしれません。こうして選んだ事業所は、契約成立後、サービス利用相談やケアプラン作成を行います。
                  北海道新聞 2012.9.13

自己負担導入は行き過ぎ 生活保護医療費で日医

日本医師会(日医)の横倉義武(よこくら・よしたけ)会長は3日の記者会見で、現在無料となっている生活保護受給者の医療費(医療扶助)について「生活保護を受けている人から一部負担金を受け取るのは行き過ぎとの思いがある」と話し、自己負担導入に反対との認識を示した。

 医療費をめぐっては、三井辨雄厚生労働相が2日の記者会見で自己負担導入に言及した後、即座に撤回する一方、桜井充副大臣が導入を検討する考えを示すなど厚労省の対応が混乱している。

 横倉氏は70~74歳の人が病院の窓口で支払う医療費の自己負担を現在の1割から2割に引き上げることについては「重篤な病気を起こしやすくなる年齢で、医療へのアクセスを考えると(1割維持を)続けてほしい」と強調した。

 70~74歳の窓口負担は、2006年に成立した医療制度改革関連法で08年4月から2割に引き上げることが決まった。しかし07年の参院選で大敗した当時与党の自民党が高齢者の反発を恐れて1割に凍結し、そのまま特例措置が続いている。

70-74歳の窓口1割負担継続を- 日医・横倉会長が改造内閣で所感

日本医師会(日医)の横倉義武会長は3日に開いた記者会見で、野田第3次改造内閣についての所感を述べた。この中で、今後、来年度予算編成で焦点の一つになる、現在1割に据え置いている70-74歳の医療費の自己負担を、本来の2割に戻すかどうかについて、「この年齢は、重篤な病気を起こしやすい。医療へのアクセスを考えると、できれば1割を続けていただきたい」と述べ、1割負担を来年度以降も継続するよう求めた。


野田第3次改造内閣発足で所感を述べる横倉会長(3日、日医会館)
 横倉会長は会見で、70-74歳を含めた高齢者医療について、「これから団塊世代が高齢世代になるので、高齢者医療の在り方については、われわれ日医も一緒になり、医療の現場から意見を発信していきたいと思っている」と述べた。また改造内閣の布陣について、特に厚生労働省の政務三役の5人のうち3人が医療専門職になったことを高く評価し、「医療現場の経験を生かし、厚労行政をリードしていただきたい」と述べた。医師の梅村聡政務官が労働部門を担当することについては、「医療、介護、福祉での労働の在り方について、専門的な見地から政策を考えていただけるだろう」と期待感を示した。

 横倉会長は、週内にも野田佳彦首相と三井辨雄厚労相を訪ね、改めて日医の考え方を説明する。その席でも、社会保障制度改革推進法で設置が定められた「社会保障制度改革国民会議(国民会議)」に日医が参画できるよう求める見通しだ。この日の会見で横倉会長は「利害が関係する団体を入れないということで、(国民会議から)日医を外したいという意向があるようだが、われわれは利益を主張したことはない。国民の健康を守るための主張しかしていない」と強調、引き続き政府に対して参画できるよう訴えていく考えを示した。

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