病院で働き始めた頃は戸惑うことが多くありましたが、たくさんの方に教えられ、励まされながら、人の気持ちやその受け入れ方を学んできました。こちらの「患者や家族のため」という思いが強いほど、相手の思いや心の変容のタイミングを見逃しがちです。「~してあげる」ではなく、「相手が何を必要としているのか」を相手の言葉から聞き取らなければなりません。あのときは相手を忘れ、自分の正義、親切や思いをぶつけてしまったと、いまだに忸怩(じくじ)たる思いになります。
病院で働き始めた頃は戸惑うことが多くありましたが、たくさんの方に教えられ、励まされながら、人の気持ちやその受け入れ方を学んできました。こちらの「患者や家族のため」という思いが強いほど、相手の思いや心の変容のタイミングを見逃しがちです。「~してあげる」ではなく、「相手が何を必要としているのか」を相手の言葉から聞き取らなければなりません。あのときは相手を忘れ、自分の正義、親切や思いをぶつけてしまったと、いまだに忸怩(じくじ)たる思いになります。
毎年、多くの人がつるつる路面で転んでけがをして、救急車で運ばれます。札幌市消防局によると、多い年ではひと冬で千人近く搬送されるそうです。年齢が高くなるにつれ、転ぶと大けがにつながります。特に足の付け根の大腿骨近位部骨折は寝たきりになる大きな要因になっています。お年寄りはとりわけ注意が必要です。つるつる路面での転倒や骨折を防ぐには、三つのポイントがあります。一つ目は滑りやすい場所や時間帯、状況について知っておくことです。
二つ目は、つるつる路面で滑っても踏ん張ったり、バランスが取れるよう、日頃から軽い運動をして筋力を高めたり、ストレッチして体を柔軟にすることです。転倒を防ぐための道具も活用しましょう。介護する人も伴侶や親が転ぶことを恐れ「いっそ、外出を控えてもらおう」と考えることもあるでしょう。
北海道新聞 2012.11.1
県は6日、県内の公立学校で今季初のインフルエンザによる学級閉鎖を発表した。坂戸市立北坂戸小学校、入間市立藤沢中学校のそれぞれ1学級で、期間は7日から2~3日間。県保健体育課によると、両校の欠席者は15人。学級閉鎖の目安となる学級生徒数の15~20%以上が欠席していた。同課は本格的なインフルエンザ流行を前に、うがいや手洗いなどによる予防を呼び掛けている。毎日新聞社 11月7日(水)
噴門という言葉をご存知でしょうか。胃に食べ物が入ってくる入り口、つまり食道と胃の境目の部分を指しています。確かに解剖して噴門を胃の中から見てみると、肉が円すい状に盛り上がって、その中心に穴があるように見えるので、まるで火山の噴火口のように見えます。「食道から食べ物が噴き出る」というイメージです。この「噴き出る」という感じが、噴門の重要なはたらきです。普段の噴門は、周りの筋肉が強く収縮して硬く閉まっています。これにより、胃の内容物が食道に逆流することを防いでいます。なぜ、それが必要か?というと、胃の内容物は胃液のために強い酸性になっているからです。胃は食べ物を貯蔵して、腸で消化吸収を緩やかに行うように調節する臓器です。食べ物を貯蔵している間に、細菌が繁殖して腐敗することを防ぐために、強い酸で殺菌を行うのです。
しかし、食道は食べ物を通過させるために壁を薄くしているので、この強い酸に耐えられないのです。そこで、普段は噴門を閉じて、胃液が食道に逆流しないようにしているのです。しかし、閉まりっぱなしでは役に立ちません。のみ込まれた食べ物が食道を通過して、噴門を通過する瞬間だけ、周りの筋肉がゆるんで、食べ物の塊を胃へ導き、再び強く締めるという反射が起こります。この噴門の大事なはたらきが不調になっていると、食道の粘膜が胃液に侵されて胸やけなどの症状が出ます。これが逆流性食道炎です。ストレスや過食、肥満などが原因となります。最近、増えているそうです。お気をつけて。
北海道新聞 2012.10.24
厚生労働省は、「2011年社会福祉施設等調査の概況」を公表した。それによると、11年の全国の有料老人ホームの入居率は83.3%で、前年(10年)調査の82.6%から0.7ポイント上昇した。入居率増は6年連続。
調査は、昨年10月1日に実施された。それによると、11年の全国の有料老人ホームの数は4640施設で、前年の4144施設から496施設増えた。定員数は21万6174人(前年比2万202人増)、在所者数は17万9505人(同1万7880人増)だった。常勤換算での従事者数は9万439人(同8274人増)となった。
調査は、全国の社会福祉施設などの数や在所者、従事者の状況を把握するために毎年10月1日に実施している。対象施設のうち、高齢者に関連する施設は、養護老人ホームや有料老人ホームなど。特別養護老人ホームや老人保健施設などは含まれない。
誤嚥性肺炎とはどんな病気か
口腔内には多種多様の細菌がすんでいます。病気や加齢などにより飲み込む機能や咳をする力が弱くなると、口腔の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入りやすくなります。その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。寝ている間に発症することも多く、高齢者では命にかかわるケースも少なくない病気です。
予防法がわかってきています
近年、口腔ケアにより歯や粘膜の清掃をしっかり行い、同時に摂食嚥下機能を高めることで、誤嚥性肺炎を予防できることがわかってきました。その効果を認める研究や論文発表もふえており、今、本格的に口腔ケアをはじめる病院・施設が全国に広がっています。
予防のポイントは「清掃」と「機能回復」
誤嚥性肺炎予防の2大ポイントは、「口腔の清掃」と「機能回復」です。歯磨きなどにより口の中を清潔にし細菌を減らします。そして、食べたり飲み込んだりする摂食・嚥下機能を回復させることも大切です。口腔の細菌除去と機能回復がケアの両輪となり、誤嚥性肺炎を予防します。
口から食べて栄養状態を良くする
また、高齢者や病気の方は全身の状態が低下しています。健康な人であれば多少の誤嚥があっても発症しませんが、からだの抵抗力が落ちていると発症しやすくなってしまいます。口から食事をとり栄養状態を良好にすることも、誤嚥性肺炎を予防するうえで大切になります。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの思い病気や障害により。声を出せず、体を自由に動かせないために文字を書くこともできない人がコミュニケーションをとるためには、「意思伝達装置」と呼ばれる機器が欠かせない。視線の動きだけで文字表現ができる新しい装置が道内でも使われ始める一方で、利用者を支援していくためには課題も多い。
北海道新聞 2012.10.11
財務省は23日、2013年度予算編成で、生活保護費の給付水準を引き下げる方向で見直す方針を固め、厚生労働省と調整に入った。医療機関の窓口で医療費の一部をいったん自己負担する制度の導入や、生活費や住居費の減額などを提案。ただ、厚労省などは生活弱者の負担増につながると強く反発しており、調整は難航しそうだ。