脱灰とは食べ物の糖を利用して口の中の虫歯の原因菌が糖を取り込み生成した酸により、歯の表面のエナメル質や象牙質表面からカルシウムやリンなどのミネラル成分が溶け出すとこをいい、この状態が続くと虫歯になります。この脱灰を食い止める役目をするのが唾液です。唾液は酸を洗い流して口の中を中性に戻すばかりでなく、唾液中に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分が歯に取り込まれて元に戻す働きがありこれを再石灰化といいます。
再石灰化を促す環境を整えるためには、必ず食後の歯磨きを行い、口の中に酸を作る糖を残さないこと。歯石を除去するために定期的に歯科医院でクリーニングを受ける。
日常生活の中に、脱灰と再石灰化のバランスを狂わせる生活習慣がないかどうかを見直すことも、虫歯予防の大切な要素だ。
福島民友 2009.3.2