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苦痛減らす口腔ケア

がん患者と口腔ケア。何の関係もなさそうに見えるが、実は密接だ。抗がん剤治療を受けると、約4割の人に口腔粘膜炎(口内炎)などの合併症が起き、このうち反芻が重症化する。抗がん剤が、がん細胞だけでなく正常細胞も攻撃してしまうためだ。
 合併症による激しい痛みや体力の低下などで、がん治療の中断を余儀なくされることもある。こうした現状を改善しようと東北労災病院は2007年、がん口腔ケアをいち早く導入。心身の苦痛を和らげる緩和ケアの一環として、がんと診断された時点で院内の各診療科から歯科につなぐ仕組みを作った。
             河北新報 2009.3.15