離乳は6ヶ月ごろから開始し、1歳ごろが完了の目安でした。しかし母乳の場合は、母親に抱かれ、乳房からもらうことによる安心感が基本的な信頼関係を築く上で大切なことと考えられ、今では子供が望むのなら2歳以上まで母乳を続けてもよいとされています。
「虫歯ができないか心配」とよく聞かれますが、母乳そのものは虫歯の直接の原因ではありません。この時期でもやはり虫歯の要因は砂糖の過剰摂取(特に飲み物の中の砂糖)が主で、次がお口の清掃不足です。
母乳を飲みながら寝ると、母乳が上の前歯の周囲に停滞します。しかも眠っている間は唾液(だえき)が少なくなって虫歯になりやすい状態になります。
この時にお口の清掃が悪くてプラークがたまり、食べかす(特に砂糖を含むもの)が口の中に残っていると虫歯になる危険性が非常に高くなります。
福島民報 2009.5.4