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介護施設で 口腔ケア広がる リハビリで  肺炎を防ぎ食事しっかり②

肺炎の原因にも
  衛生状態の改善も口腔ケアの大きな目的だ。温度や栄養など細菌が増える条件がそろった口の中は”細菌の培養器”ともいわれ、衛生状態が悪いと歯垢(しこう)1mg中の細菌が一億個にも達する。
  嚥下機能が低下した患者は細菌が気管内に入って誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こす危険が高い。肺炎は高齢者の死亡の最大原因だ。
  同病院は2004年から地域のケアスタッフ向けに口腔ケア研修を実施。08年からは事務局として区東部地域のリハビリ科医、歯科医、歯科衛生士、言語聴覚士、管理栄養士、看護師、作業療法士、ケアマネジャーらを集めた嚥下リハビリ研修会を開催。歯科医師と医師の連携を軸に口腔ケアにかかわる専門職が”顔の見える連携”を模索している。
            日本経済新聞 2009.5.17