近年、子供が症状を訴えるケースが目立つ。学校で歯の検診に、あごの項目が加わり、症状が顕在化したためとみられる。柔らかい食べ物を好む食生活の変化で、かむ回数が減ったことが一因との指摘もある。
耳の前あたりにある顎関節は側頭部の骨のくぼみに下あごの先端の骨が入り込む構造で、適度の空間と関節円板というクッションで骨同士の摩擦を和らげている。鎮痛剤の服用で関節内の炎症を鎮めたり、スプリントと呼ばれるプラスチック板を歯列にかぶせてクッションのずれを治すなどして関節の負担を軽くするのが一般的な治療法だ。
産経新聞 2009.6.24