子供が歯磨き中に転倒し、歯ブラシでけがをする事故が相次いでいる。親が目を離したすきに、退屈して歩き回ったりするためだ。歯磨きの習慣をしっかり身につけさせることが、事故防止につながる。
短時間で効率的に磨く工夫も必要だ。そのためには「子供が歯磨きを嫌う原因を取り除いてみては」と茂木さん。
例えば①1回で磨く時間を短くし、回数を増やす②赤ちゃんのころから歯ブラシを加えさせ、慣れさせる③親が歌を歌ってリズムをつける などが効果的という。
歯磨き粉を使いすぎるのも要注意。唾液がたまって息苦しいので、嫌がる原因にもなる。虫歯になりやすい部分を集中的に磨くことは、時間短縮にもつながる。チェックポイントは、乳歯が生え始めた時期は上の前歯。生えそろったら、奥歯の表面や歯と歯のすき間だ。
毎日新聞 2009.7.22