飲み物による虫歯のリスクを考えると、飲み物に含まれる砂糖の量と酸の度合いが問題になります。まず、飲み物に含まれる砂糖の量ですが、ゼロや控えめ表示のものを除いた清涼飲料、炭酸飲料には350mlの缶で35g程度、通常サイズのスティクシュガーで約6本分の砂糖が含まれています。スポーツドリンクはその半分程度です。
虫歯予防にはこれらを考えて飲み物をとることが大切です。砂糖の量を把握し、一緒にお菓子を食べる場合は、組み合わせを考えて砂糖の量を減らしましょう。時間をかけてだらだら飲むと、口の中にずっと飲み物が残るので虫歯のリスクが高まります。寝ながら飲むと、唾液が洗い流しにくい上の前歯の唇側から虫歯のほお側の部分に停留しやすく、この部分が虫歯になりやすくなります。
福島民報 2009.8.3