美しく健康な歯は、表情を豊かにし、健康な体を作ります。常によりよい治療法が求められています。これまで詰めもの、被せもの、差し歯などの虫歯治療に使われる歯科素材は、銀歯(金属)やセラミック、レジン(プラスチック)が主流となっていましたが、今それらに代わる新素材として、「ジルコニア」が注目されています。人工ダイヤモンドとも呼ばれ、2005年に薬事法で認可されたセラミック素材です。
「ジルコニア」が、歯科素材として注目を集める理由には、4つの特徴があります。まず、強くて丈夫なこと。スペースシャトルの外壁やF1カーのブレーキなど、高い耐久性が求められる過酷な条件下で使われているほどの素材です。2つめの特徴は、金属に比べて約3分の1という軽さ。口の中に負担をかけず、自然な噛み心地を実現してくれます。3つめは金属アレルギーの心配がない体に優しい素材であること。骨の代替素材や人工関節に用いられるなど医療現場でも活躍しています。そして最後は、本物の歯と見分けが付かないほどに美しい見た目。”白い金属”と呼ばれるほど、優れた強度を持ちながらも白さ(色)、ツヤ、透明感、どれを取っても自然な仕上がりになるという特徴があります。
ポコチェ 09.8月