インフルエンザウイルスの大きさは0.1マイクロ・メートル(1万分の1ミリ)ほど。通常は、患者がせきなどをした際の飛まつ(唾液などの細かく飛び散る水)に入って、周囲の人の口や鼻に侵入する。
飛まつの大きさは5マイクロ・メートルほど。同社のかぜ用のマスクは、直径3マイクロ・メートルの粒子を95%以上通さない細かい目のフィルターを使っているので、飛まつの侵入を抑制できるという。他社にも同様のタイプがある。
だが、こうしたマスクでも顔とマスクの透き間から飛まつが入る可能性があり、効果は限定的だ。
厚生労働省の新型インフルエンザ対策会議では、マスクについては、感染した人が周囲にうつさないために着用することを第一に勧める。
予防法として厚生労働省では①手洗いやうがいを日常的に行う②感染者の2メートル以内に近づかない③人込みや繁華街への不要不急の外出を控える④十分な休養やバランスの良い栄養をとり、体力や抵抗力を高めて感染しにくい状態を保つなどをあげる。
読売新聞 2009.9.5