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虫歯のメカニズム 唾液分密量も関係 

通常、口の中にある食べかすを取り除くには、歯ブラシを使う方法がありますが唾液も重要です。自浄作用といって、唾液によりある程度の食べかすは流れていきます。唾液はPH7(中性)で食べ物を食べると酸性に傾き、PH5.4になると歯の表面が溶け出すといわれています。そして、時間と共に再び中性に戻り、口の中の環境を整えようとしています。
 唾液の分泌量や質により虫歯になりやすい場合もあります。鼻疾患があり口呼吸の場合は、口が常に開いていて口の中、特に前歯が乾きやすく虫歯の原因菌が繁殖しやすくなります。また、高齢者の方も唾液の分泌量が減少するといわれています。医院によっては唾液の分泌量を測定することができるので、相談してもよいと思います。
         福島民報 2009.10.19