口腔内の感覚は、髪の毛1本でも異物と感じ取るほど繊細です。口腔内の状況をなるべく早く、性格に判断するため、感覚の鋭いセンサーが分布しています。
食べ物を摂取することは、活動するためのエネルギーや体を作る栄養を取り込むため毎日欠かさず行う大切な行為です。
口腔内センターのセンサーの一つに、歯の根元と骨の間に存在する歯根膜という部位があります。これは食べ物を食べたときに咬合力が直接骨に伝わらないようにするため、ショックを吸収するトランポリンのような役目をしています。
この歯根膜の感覚が鋭いことにより、食べ物の硬さや食感を感じ取ることができます。
もしも歯を抜いた場合、歯根膜は一緒になくなり、センサーが少なくなってしまうこにより、かんだ感覚が衰えてしまいます。
入れ歯を使用すると食感が変ってしまう大きな理由はこのためです。歯を失わないようにすることはこういった感覚からみても重要です。歯をなるべく失わないように、また、おいしく食べられるようにプラークコントロールを大切にしましょう。
福島民友 2009.10.9