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口腔ケアでインフル予防

都内の大学教授が2003年9月から6ヶ月間、在宅介護高齢者190人を対象に行った実験では、歯科衛生士による口腔ケアを行った人のインフルエンザ発症率は、行わなかった人の10分の1い抑えられたというデータもある。
 具体的に口腔ケアはどうすれば効果的なのか。特に寝る前の歯磨き、舌磨きが重要と訴える。寝ている間は唾液がほとんど出ないため、細菌が胃に流されることなく口内にとどまり大繁殖してしまう。
 また、高齢者や薬を飲んでいる人は舌苔がつきやすいので特に注意が必要だという。
 歯を磨く際には、細菌のたまりやすい歯と歯茎の間、歯のかみ合わせ部分などを意識し、歯間ブラシや糸付きようじなども使って丁寧に磨くと効果的。舌については歯ブラシでは硬すぎるため、舌クリーナーや舌ブラシを使うか、使い古した歯ブラシを使うと良いという。
 「口腔ケアは、誤嚥性肺炎などさまざまな予防効果が期待できる。インフルエンザ予防にかかわらず、日ごろから口内を清潔にしておくことが大事」と話している。
           上毛新聞 2009.11.16