口の中では、食事をするたびに菌が糖を栄養にして強い酸を作るため、歯を作るカルシウムなどが唾液に溶け出して歯を弱める。
だが、何も食べていない状態で時間がたつと、唾液に溶け出していたカルシウムなどが歯に戻って修復する。この循環のバランスが崩れると、歯の内部に菌が侵食して隠れ虫歯になる。進行すると歯の一部あるいは全体が白くなるなど悪化。放置したままにすると穴が空くなど虫歯になる。
①口内の菌を減らすための大原則。寝る前は歯ブラシのほか、歯間の歯垢を除去するフロスを使う。②間食や不規則な生活の人は要注意だ。③頻繁なうがいやこまめな水分補給がいい。唾液が少ないと歯を修復する力も弱くなるため、注意が必要だ。
④・⑤歯にトラブルがない人でも年2回、乳歯や永久歯が生え替わる子供は年3~4回は病院で歯のクリーニングをしてもらう。毎日の歯磨きにはフッ素入りの歯磨き粉やうがい薬も有効だ。
産経新聞 2009.11.24