インフルエンザウイルスは0.1マイクロメートル程度、つまり1万分の1ミリの小ささ。唾液などと一緒になると5マイクロメートル程度になって外に飛び出る。感染力を持った飛沫(しぶき)だ。
市販されているマスクの9割以上を占める不織布製マスクは、5マイクロメートル以上の大きさを捕らえるとされ、有効と考えられる。ただ、顔とマスクの間にはどうしても空気が入ってしまう。完全に遮断することは難しい。
国民生活センターのテストでは、不織布など15種類のマスクで着用時の顔とマスクの間から空気が漏れる率は40%以上だった。では、もっと漏れが少ないマスクを選んでみてはどうだろう?
密閉性の高いマスクには医療者向けの「N95」というタイプもある。空気感染するような、0.3マイクロメートル程度の飛沫核の吸い込みを防ぐには適している。
朝日新聞 2010.01.09