市場調査会社が消費財メーカーを対象に行った「ヒット商品開発調査」の結果
によりますと、新製品開発で重視するポイントは「省エネ・省資源」「健康維持・
メタボ対策」「節約志向・低価格」など消費者の生活防衛につながるテーマが上
位を占めています。
調査(2年に1回)は昨年10月末~12月中旬に郵送法で行われ、消費財を扱う主
要企業225社に回答を得たものです。現在開発中の新製品に関して重視している点
では1位「性能・品質」(前回1位)67.7%、2位「環境・健康」(同4位)45.9%、
3位「新規性」(同3位)、4位「価格メリット」(前回10位)39.3%の順になって
います。
一方、デザインは前回2位から今回は6位まで順位を下げ、見た目の印象やイメ
ージよりも性能や価格など、現実的な要素が優先される傾向が強まっています。
また、景気低迷期でも着実な売上げが見込める定番商品としてのブランド力の
強さの条件については、「シェアが高い」65.1%、「知名度が高い」62.4%、
「リピートユーザーが多い」62.4%、「長期間売れ続ける」59.4%が上位4位で、
ブランド戦略で注目した製品としては、ユニクロの「ヒートテック」、キリンビ
ールの「フリー」、アップルの「iPhone」などがあげられています。