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糖尿病 上 和食を中心に「腹七分目

およそ5人に1人が糖尿病やその予備軍と言われる。食生活の欧米化や運動不足、高齢化が進み、ここ数年は増加のペースが顕著だ。糖尿病の多くは遺伝的な体質と生活習慣の乱れなどによって発症する2型糖尿病。
 体質はさておき、乱れた食生活を見直すことはできる。予防のためにもできることから始めたい。
 和食にすると、炭水化物、タンパク質、ビタミンとミネラルなどがバランスよく取れる。その上で、きんぴらごぼうやワカメの酢の物など、繊維質が豊富な副菜を増やす。つまり、おかずの種類を増やし、全体的な量は「腹七分」程度に控えるのがポイントだ。
 長年の習慣を変えるのはひと苦労だ。糖尿病・内分泌内科の加藤泰久医長は「患者を治すというより、支える姿勢が大事」と話す。診察に時間をとって生活習慣を聞き取り、その人に合った改善方法や自己管理の方法を一緒に考える。
             東京新聞 2010.2.5