日本人の罹患(りかん)率は2~4%と欧米とほぼ同レベル。太った人に多いとされる睡眠時無呼吸症候群の患者が欧米並みにいるのは「あごが小さいからだ」(中島教授)。あごの形状は親子で遺伝するといわれており、親がいびきをかくと子も受け継ぐことが多いようだ。
いびきは疲れているときやお酒を飲んだときに、気道を支える筋肉のゆるみから一時的に発生することもある。石塚院長は「慢性的ないびきでなければそう心配することはない」という。
まずは自分がいびきをかいているかどうか調べてみること。1人暮らしの人は録音機を使うとよいだろう。毎日のようにひどいいびきが続く場合は、耳鼻咽喉科や睡眠外来で一度診てもらうようにしよう。専用の器具やマスクを使って軽減は可能だ。
日本経済新聞 2010.4.4