入れ歯が合わない原因の一つに、唾液(だえき)不足があることを知っていますか。口の中の傷を治したり、病原菌が体内に侵入するのを防いだりと、数々の力を秘めた唾液。だが加齢に伴って唾液の出る量は減り「入れ歯が合わず、歯茎が痛い」という悩みにつながるという。唾液がよく出るマッサージ法を紹介する。
基本は、痛くならない程度に力を入れて、耳の下やあごの下を指で押す方法。口のマッサージは、舌でほおの内側を押し、円を描くように口の中を一周させる。高橋さんと共に診療に当たる、歯科衛生士の角田裕美さんは「気づいたら、何度でも試してほしい」と助言する。舌が歯に当たってけがをしないよう注意しながら、ほどほどに力を加えるのがこつだ。
日本農業新聞 2010.4.29