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片咀嚼 虫歯や歯周病の原因に

よく患者さんから、「右の奥歯がないから左でばかりかんでいた」という悩みを聞きます。通常われわれが食事するときは、右側あるいは左側の一方で数回かみ、食べ物が舌の上を移動しその反対側でかみ、左右交互にかむ側を交換しながらものを食べます。
 もし、片側の歯が何らかの原因でなくなってしまった場合、左右両側でバランスよく食べることができなくなります。かめる側だけでかむ”片咀嚼”(へんそしゃく)という状態になってきます。
 片咀嚼を予防するには、当然のことながら両側の歯でかめるよう口の中の治療を受けることが大事です。片側の奥歯が抜けている場合などは、そこに義歯などを入れ左右両側でかめるような状態にするようにします。義歯を入れることや歯にかぶせものをすることを補綴(ほてつ)といいますが、補綴方法は口の状態によりさまざまです。
 それらはかかりつけの歯科医と相談して片咀嚼がないよう治療を受け、お口のケアに気を付けて健康な状態に保つことが大切であるといえます。
               福島民報 2010.5.17