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高齢者の実態調査実施へ―所在不明問題受け厚労省

東京都内で100歳以上の高齢者の所在不明が相次いでいる問題を受け、厚生労働省は高齢者の所在や状態を把握する実態調査を実施することを決めた。8月3日の閣議後の記者会見で、長妻昭厚労相が明らかにした。
 生きていれば111歳になる男性の白骨化した遺体が足立区で7月30日に発見されたことをきっかけに、杉並区でも8月2日に都内最高齢者の女性の所在不明が発覚。高齢者の所在不明問題が、全国規模で発生している可能性が浮上している。

 厚労省の調査によると、100歳以上の高齢者は昨年9月時点で前年比11%増の4万399人。今回の所在不明問題を受け、従来と異なる調査対象や確認方法を含めて高齢者の実態を把握する必要があると判断した。

 高齢者の調査はこれまで、老健局高齢者支援課が担当してきたが、近く実施する予定の調査は「年金(の不正受給につながっている)問題もあり、範囲が広いので、部局をまたいで実施することになるだろう」(広報室)としている。
( 2010年08月03日 17:31 キャリアブレイン )