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下あごのずれ修正を

歯のかぶせや詰め物が外れたり、歯が抜けたままにしていると、その横の歯や、かみ合うはずの歯が動いて、かみ合わせのずれが生じます。適合していないかぶせや入れ歯でも同じことが起こります。そして、かみ合わせのずれは、下あごのずれにつながります。ほかにも、ほおづえや横向き寝、うつぶせ寝のまま本を読んだりすると、かみ合わせや下あごのずれが生じ、ひいては顔がゆがんでしまいます。
 下あごのずれは、身体のバランスに影響し、肩こりや片頭痛を引き起こす可能性もあります。さらに、頚椎(けいつい)のずれや脳の血流量の低下を誘発するなど、全身の健康にとってマイナス面ばかりです。歯科治療においても近年、かみ合わせや、あごの位置を配慮した包括的治療という考え方が注目されています。
                 南日本新聞 2010.6.15