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子どもの虫歯は親がうつした!?②

「でも、どうやってお母さんから子どもにうつったのかしら」と思うでしょう。
 出産前後のお母さんは、つわりがあったり、胎児に胃が圧迫される状態で、三度の食事を規則的にとることができません。十分なカロリーを摂取するためには、間食が多くなります。また出産後も、母乳を出すために、頻繁に間食をとるような食生活が続きます。そうすると、唾液中のミユータンスレンサ球菌は間食を利用して異常増殖するのです。お母さんがこんな状態で、赤ちゃんの離乳が始まります。

赤ちゃんが離乳食を食べ始めた時期に、自分の唇にスプーンをあてて食べものの温度を調べたりしませんでしたか。食べやすい大きさにするために自分のロの中で噛みきってから赤ちゃんにあげたりしませんでしたか。赤ちゃんの手が食べもので汚れたとき、舐めてきれいにしてあげたことはありませんか。思い当たることが必ずあるはずです。何気なくしていたことから、赤ちゃんに虫歯菌をうつしていたというわけです。お母さんだけではありません。お父さんやおばあちゃん、家族のほかに保育者などの大人のロから感染して、子どもの歯に虫歯菌が棲みつくようになるのです。