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様変わりする手術部位感染予防法 

「手術前の手洗いは、ブラシは使わず、石けんと流水で汚れを落とした後に速乾性擦込式アルコール製剤を使用」「抗菌薬投与は術後2、3日までがメド」「滅菌被覆材は術後48時間まで」―。
手術部位感染(SSI:surgical site infection)の予防法は、ここ数年で大きく様変わりしました。きっかけは、米疾病対策センター(CDC)が1999年に発表
した「手術部位感染予防ガイドライン(SSI予防ガイドライン)」。これにより、術前の剃毛やブラシによる手洗い、創面への消毒など、従来の“常識”の多くが否定されました。