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歯を話し あごを守る

口を開閉しづらくなったり、あごを動かすと痛みや異音が生じたりする「顎関節症」。近年、若い女性を中心に症状を訴える人が増えており、日本人の4割がかかるとも言われている。これまではかみ合わせの悪さが原因と考えられてきた。たが、歯科医療が進歩した現代の方が、昔に比べて患者が多いことから、「むしろ、あごに負担のかかるような生活習慣が影響しているのでは」と東京医科歯科大学の木野孔司准教授は見る。
 木野准教授によると、本来、上下の歯が接触するのは、食事や会話の間くらいで、1日に合計20分にも満たないが、顎関節症患者の約8割に上下の歯を付け続ける癖が見られる。歯を軽く触れ合わせるだけでも、あごの筋肉が緊張するため、長時間続くと負担になる。
                   読売新聞 2010.8.20