最近、ニオイ、中でも口臭で悩む人が増えている。口臭は、自分では気がつかないうちに相手に不快感を与えていることもあるだけに厄介だ。口臭の原因は様々だが、その大部分は口の中そのものにあり、約6割が舌に付着する汚れ「舌苔(ぜったい)」に起因するとか。舌苔は食べかすや口内のはがれ落ちた粘膜が舌にたまったもの。唾液分泌が少なくなる睡眠時に最もたまりやすいため、年齢や性別に関係なく、口臭は起床時に最も強くなる。そのため朝の舌磨き=舌苔除去は口臭予防に効果が高いと考えられている。
江崎グリコでは舌苔が口臭の原因であることの認知度と朝の舌磨きの実施状況を検証するため、全国の20~50代の男女800人を対象にインターネット調査を実施した。それによると、自分の口臭を気にしている人は91%で、特に若い世代ほど気にしている人が多く、20代では23%が「とても気にしている」と回答している。口臭が気になるタイミングは、やはり「起床時」で、74%もの人が朝起きた時の口臭を気にしている。
朝食をしっかり噛んで食べると、食べ物が舌に当たって舌磨きの効果がある。しかし、夏は暑さのため、朝食を抜きがちな時。それだけに夏こそ十分な対策が必要なのだ。汗のニオイばかりに敏感になる夏。お口のニオイにも十分な配慮をお忘れなく!
日刊ゲンダイ 2010.8.30