歯周病の大きな問題は、全身に悪影響を及ぼす点。「放置すれば誤嚥性肺炎、糖尿病、心筋梗塞や早産、低体重児出産などを招く可能性が高まる」治療は感染源の除去、炎症の制御、歯周組織の形態改善が柱。まず歯磨き法を改善しながら、スケーラーという器具を使い、歯垢が石灰化した歯石を取り除く。
歯肉溝が深くなった歯周ポケットがあると、痛みがないよう局所麻酔をして歯石を除去し、抗菌剤などを注入する。予防法は磨き残しをなくすことだが「最近と免疫のバランスが崩れると発症し、未成年でも重症化する。自覚症状がなくても年1回、誕生月には歯科を受診して検査を」と語る。
山陽新聞 2010.11.1