乳幼児の咀嚼力が十分発達しないうちに硬いものを食べさせると、かえってかむことができなくなることがあります。小児の咀嚼の発達は、かまないで飲み込むゴックン期から、プリンやお豆腐など舌でつぶれる程度のものが食べられるモグモグ期、そしておかゆやバナナなど歯ぐきでつぶせるものが食べられるカミカミ期と順に進んでいきます。
この発達段階に合わせて食べると咀嚼力が培われるのですが、硬過ぎる離乳食では逆効果です。基礎力がないままに硬いものを食べると丸のみすることになり、かむ練習ができないまま成長してしまうのです。ですから乳臼歯が生えそろう2歳までに発達に合わせて食べ物を与えることが大事です。
福島民友 2010.11.5