「歯周病」とは、細菌(歯周病菌)の感染によって、歯茎などの組織に炎症が起きる病気です。細菌、歯周病は口の中の問題だけでなく、さまざまな全身性の病気とも深く関わっていることが明らかになってきました。動脈硬化性疾患の発症では、歯周病菌がつくりだす毒素成分(内毒素)が血液中に運ばれ、血管壁などでコレステロールの沈着や細胞障害を起こすことに関与しているとみられています。従って動脈硬化、ひいては心筋梗塞などの発症を防ぐためにも、歯周病が進行していると思われる場合、歯科にて治療や指導を受けた方がよいでしょう。
福島民報 2010.12.6