口内炎は、がん患者が抗がん剤や放射線治療を受けているときに頻繁に起こる副作用の一つだ。単発的なアフタ(浅い潰瘍)とは異なり、口の中の広い範囲が赤く腫れ、痛みも強い。潰瘍からの出血で口の中に血の塊ができて舌がうまく動かせなくなり、食事はもちろん会話もままならないがん患者もいるという。抗がん剤治療を受ける患者の4割、骨髄移植治療のため大量に強い抗がん剤を投与される患者の8割が口内炎を発症する。
毎日新聞 2010.1.13