重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されその日から始めたのがCPAP(シーパップ)療法。枕元に置いたティッシュ箱大の装置で空気を加圧し、ホース伝いに鼻マスクから送り込む。保険が適用され月約4500円で貸してもらえる。SASは命にかかわる合併症を引き起こす。健康な人に比べ、高血圧が3倍、心疾患が2倍、脳血管障害が2倍とされ、1時間に20回以上の無呼吸がある人は8年後の生存率が63%に落ち込むという米国の調査もある。軽~中等症者は横向きで寝るだけでも効果がある。下あごを少し前に出すマウスピースも市販されている。
毎日新聞 2011年2月17日