飲食物などに含まれる酸により、歯の表面が溶けてしまう「酸蝕歯」。進行すると冷たいものが歯にしみる知覚過敏や、虫歯のような痛みを引き起こす。原因となる酸性飲食物は、炭酸飲料やかんきつ類など、私たちの食生活に深く根付いた身近なものばかり。予防には、食生活の習慣を見直して、過剰摂取や不適切な飲み方、食べ方を改めることが大切だ。対策として①酸性飲食物の摂取後は水やお茶で口をすすぐ ②軟化した歯が削れるのを防ぐため、摂取後30分は歯磨きを控える ③デンタルガムやフッ素入りの歯磨き剤で歯質を強化する。
毎日新聞 2011年3月4日