一般の歯科治療でのエックス線の放射線量は、通常の生活をしていて1年間に人体が浴びる自然放射線量と比べても微量であり、胎児への影響は無視できるレベルです。従って正しい診断・治療のために必要最小限のエックス線撮影をすることに心配する必要はありません。内服薬については、基本的に妊娠中、特に妊娠初期は胎児の器官が形成される時期であるため、使用しないことが望まれます。ただし、薬を使用しないことで母体に悪影響があると考えられる場合(腫れて痛みがひどいようなとき)には、胎児への影響が少ない薬剤を内服して症状の改善を優先させることも考えます。
福島民友 2011年3月11日