AEDの小児への使用は、以前は科学的な裏付けがないとして認められていませんでした。2003年7月にヨーロッパの国際蘇生法連絡委員会が、小児へのAED使用に関する勧告の改定を行いました。1~8歳までの小児に対して、1分間心肺蘇生を行っても回復しないことを確認した上で、AEDの使用を認めました。1歳未満の小児については、使用の可否を判断するだけの検証がないとして、現在でもしようされていません。
浅井 康文 札幌医大病院高度救命救急センター長
北海道新聞 2007.2.7