子どもは、甘い物が大好きです。あればあるだけ食べてしまいます。歯科医としては、どうしても甘い物に警戒警報を出さざるを得ませんが、とはいっても全ての甘い物がいけないわけではありません。特に虫歯になりやすい食べ物は、砂糖の入っているお菓子やジュース類です。ところで、虫歯を予防することを考えると、おやつは「お菓子の時間」ではなく「間食の時間」というふうに考えた方がいいと思います。おにぎり、ホットケーキ、パン、果物などにジュースや乳酸飲料ではなく、牛乳や麦茶などを飲みものとして添えるのが良いでしょう。そのとき大事なことは、朝、昼、晩の三度の食事に影響を与えない量にすることと、だらだら食べさせないようにすることです。一番虫歯になりやすいのは、小学校を卒業するくらいまでです。経験から言えば、その時期に虫歯にならなければ、大人になっても虫歯で苦労することが少ないように思います。
福島民報 2011.7.4